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フィリップ殿下の遺産 ヘンリー王子にも平等に分配 側近へ異例の相続も

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

フィリップ殿下【写真:AP】
フィリップ殿下【写真:AP】

 6月10日に迎える100歳の誕生日前に、老衰のため4月に人生の幕を閉じたフィリップ殿下。英紙が関係者の証言として報じた内容によると、3000万ポンド(約48億円)と見積もられている遺産の一部が、殿下を最後まで支えた側近3人にも相続されたという。

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相続した側近3人は殿下葬儀でも棺の後ろを歩いていた

 フィリップ殿下は側近3人にも遺産を相続させた――英大衆紙「ザ・サン」は関係者の証言として驚きの内容を報じた。この関係者は「他のロイヤルとは一線を画すように、フィリップ殿下は寛大にも最後まで殿下の面倒を見たスタッフ3人に遺産を分配ました」と語り、亡き王配の気前の良さを称えた。スタッフにも遺産を分配する王室メンバーは異例だという。

 遺産が分配されたスタッフ3人は個人秘書のアーチー・ミラー=ベイクウェル准将と給仕のウイリアム・ヘンダーソン氏、そして従者のスティーブン・ニードジャドロ氏。同紙は3人が殿下葬儀の際に棺の後ろを歩く姿の写真を掲載し、生前の殿下との親交の深さを示した。

 側近たちが棺の後ろを歩いた件は当時も報道されており、英大衆紙「デイリ・メール」の記事によるとミラー=ベイクウェル准将が率いていたスタッフのチームは6人。3人以外に護衛官らが含まれていた。ただし、コロナ禍のため礼拝堂に入る人数が限られており、6人は行進だけだった。

 また、「サン」紙は今回の報道で、殿下が“王室引退”した孫ヘンリー王子にも他の孫たちと同様に平等な分配を行ったとした。

 関係者は同紙に対し「フィリップ殿下は非常に公正な性格で、(王室を引退したといっても)孫を罰するような人物ではありませんでした。愛すべき人間で、誰かを恨むようなことはありませんでした」と語り、死期を悟っても遺言を変更することはなく、誰に対しても平等になるよう遺産を分配したと証言している。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)