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ヘンリー王子は「ダイアナ元妃の死を『小さな事業』に変えた」 王室作家が指摘

著者:森 昌利

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ヘンリー王子【写真:AP】
ヘンリー王子【写真:AP】

 5月に配信が開始されたドキュメンタリーシリーズで、母親であるダイアナ元妃の悲劇的な死やメディアの関心を集め続けるロイヤルファミリーの一員であることからメンタルヘルスに変調をきたしたと訴えたヘンリー王子。昨年も米大手投資銀行「JPモルガン・チェース」の投資サミットで元妃の死から受けた精神的ダメージについて語り、日本円にして5500万円から1億1000万円を受け取ったとする報道が大きな話題になった。そんな王子とは対照的に、兄ウイリアム王子は悲しみを胸の奥にしまい込み、キャサリン妃とともに自らの人生をひたむきに生きている。そんな2人の“違い”について、王室作家が語った。

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ウイリアム王子は「まったく異なる方法で母親の死と向き合っている」

 2018年に「Royally Suited:Harry and Meghan in Their Own Words」を出版した王室作家のフィル・ダンピエ氏は、ヘンリー王子とメーガン妃の的確な分析で知られる。元王室記者の同氏は、古巣の英大衆紙「ザ・サン」に対して「ヘンリー王子がメンタルヘルスに変調をきたしたことは同情する」と前置きしながらも、ダイアナ元妃の死に関して「愚痴と文句を言い続けることがやめられない」と指摘した。

 さらに王子が愚痴と文句を言い続けることを「小さな事業にしてしまった」と指摘。「JPモルガン・チェース」のイベントをはじめ、“心の痛手を話して収入を得る”ヘンリー王子の行動を皮肉がこもった言葉で表現した。

 元妃が事故死した際、ヘンリー王子は12歳、ウイリアム王子は15歳。母親を失った衝撃にも多少の差はあるだろう。しかし同氏は「かつてウイリアム(王子)が『母の死で自分の人生を台無しにはしたくない』と語っていた通り、(ヘンリー王子とは)まったく異なる方法で母親の死と向き合っています」と語り、兄弟の明暗を指摘した。

 ヘンリー王子は5月に配信が開始されたドキュメンタリーシリーズ「あなたに見えない私のこと オプラ・ウィンフリーとヘンリー王子(The Me You Can’t See)」(Apple TV+)で、元妃の死が自身のメンタルヘルスに変調をきたすきっかけになったことなどを告白した。

 またその前に配信されたポッドキャスト番組では「20代になりたての時から『こんな仕事はしたくない、ここにはいたくない、僕のママに何をしたんだ』と思っていました」と語り、激しい取材攻勢の犠牲になった元妃の死が原因で王室生活に嫌気が差していたことを告白。「自分の妻と家族を持って、もし同じことが起こったらどうすればいいのでしょうか」と、“王室引退”の理由を明かしていた。

 一方でウイリアム王子は、コロナ禍においても公務を通じて英国民を励まし続け、先日はキャサリン妃とともに大規模なスコットランドツアーを成功に収めるなど、将来の国王として王室の中核にしっかりととどまっている。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)