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ヘンリー王子の問題は“次男シンドローム” ダイアナ元妃が「甘やかして育ててしまった」と王室作家
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優秀な兄ウイリアム王子にコンプレックスを抱き続けているという
「レディ」の称号を持ち、ダイアナ元妃と深い親交があったことで知られる王室作家のコリン・キャンベル氏が、“王室引退”したヘンリー王子を改めて考察。王子は「次男シンドローム(第2子症候群)」であると指摘した。優秀な兄ウイリアム王子にコンプレックスを抱き、母ダイアナ元妃に溺愛された結果、エゴを膨らませていったのではないかと分析している。英紙が伝えている。
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ヘンリー王子は、常に兄ウイリアム王子に引け目を感じていたのだろうか。英大衆紙「ザ・サン」が掲載した記事によると、キャンベル氏はヘンリー王子が「次男シンドローム」であると指摘。「大人になったハリー(ヘンリー王子の愛称)にとって、次男コンプレックスが最大の苦しみとなったのです」と語っている。
キャンベル氏は、プロトコルが弱まる現代になるにつれ、王室メンバーの「エゴも強くなる傾向がある」と前置きした上で、王室の儀礼に反抗する傾向もあった母ダイアナ元妃が次男ヘンリー王子のエゴを「大きくした部分もある」と指摘した。キャンベル氏はこれまでに王室関連本を6冊著し、そのうち2作はダイアナ元妃に関する著作。ダイアナ元妃との関係が深かっただけに、説得力がある。
「ダイアナ(元妃)はかつて、私に何度も『ハリーは私に似て少し楽天的すぎるところがある』と言っていました。そうしたハリーをダイアナは自由にかわいがり、甘やかして育ててしまいました」とキャンベル氏は明言。ヘンリー王子の“身勝手さ”は、自分に似たところがあると感じた母の溺愛にもあったと分析している。
ダイアナ元妃が存命ならば、そんなヘンリー王子を説得できる唯一の存在となっていたと思われる。しかし、無念なことに1997年の“パリの悲劇”で他界。12歳で最愛の母を失ったヘンリー王子は「人は自分の言うことを何でも聞いてくれる」と思い込んでしまい、そのままエゴを膨らませていったのかもしれない。そして成長するとともに、兄ウイリアム王子の優れた人間性と自分の振る舞いが比較され、兄との関係に苦しむことになったのではないか。
“2番目”であることに苦しんでいたヘンリー王子が知り合ったのが、上昇志向が強く、裸一貫から女優として成功を遂げていたメーガン妃。ハリウッド仕込みの決断力と自信にあふれた米国人女性をパートナーに選び、婚約から挙式にかけて2人の人気は一時沸騰した。しかし、それ以降はウイリアム王子とキャサリン妃夫妻との“不仲”が進み、“王室引退”につながっている。
キャンベル氏はまた、8月11日に発売される伝記「Finding Freedom(自由を探して)」の著者に対してヘンリー王子とメーガン妃が「まったく協力していない」と公言していることについても「一般をバカにしている」と断じている。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)