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最強ボクサー井上尚弥、世界を驚かせた衝撃KO リングサイド映像が「超グッド」と話題

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

米国・ラスベガスで衝撃の戦いを演じた井上尚弥選手【写真:AP】
米国・ラスベガスで衝撃の戦いを演じた井上尚弥選手【写真:AP】

 今年は夏季の東京五輪、来年は冬季の北京五輪を控え、注目が高まるスポーツ界。「Hint-Pot スポーツSNS調査隊」では、SNSで反響を集めた話題から、この機会に知ってほしい選手やちょっとほっこりするネタなどをお届けします。今回はボクシングの井上尚弥選手(大橋ジム)が本場・米ラスベガスで演じた圧巻のKO劇です。

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本場ラスベガスで圧巻の勝利 ファイトマネーは1億円超え

 日本が誇る最強ボクサーが、また世界を驚かせました。

 井上選手が19日(日本時間20日)に戦ったのは、WBAスーパー&IBF世界バンタム級タイトルマッチ。2つの団体を統一している王者の井上選手はマイケル・ダスマリナス選手(フィリピン)の挑戦を受けましたが、そこで衝撃の戦いを演じました。

 第2ラウンドで早くもダウンを奪うと、決着が訪れたのは第3ラウンドです。残り40秒頃、強烈な左ボディーを当て、相手のダスマリナス選手はその場に転げまわって悶絶。再開後も猛ラッシュを浴びせると、最後は審判が試合を止め、テクニカルノックアウト(TKO)勝ちを収めました。

 戦った場所はボクシングの本場、米国のラスベガス。しかも、1日のイベントで最後に行われるメインカードは世界中のあらゆるボクシングファン、関係者の注目を集める舞台。日本人ボクサーが立ち、派手な勝利を収めるのは快挙といえます。

 試合を手掛ける米プロモート会社「トップランク」の公式ツイッターはリングサイドで撮影した臨場感たっぷりのKOシーンを公開。「このリングサイドの映像からナオヤ・イノウエのフィニッシュ 警告:スクリーン越しにその破壊力を感じるでしょう」と紹介しています。

 映像を目の当たりにした海外ファンからは「残酷なボディ」「信じられない才能」「彼は爆撃機だ」といった声が上がり、また日本のファンも「超グッドな映像」「音が重くてエグい」と貴重な映像に興奮が抑え切れない様子でした。

 ファンの多い重量級の方がファイトマネーが多いことは通例。しかし、ど派手なKOシーンが生まれ、井上選手はこの試合で軽量級としては異例の100万ドル(約1億1000万円)を手にし、戦いぶりは海外メディアからも高く評価されていました。

 28歳の井上選手はデビュー以来、21戦21勝で18KOを誇り、ライト級、スーパーフライ級、バンタム級の3階級で世界王者に輝いています。これは日本人5人目のこと。しかし、彼の本当の凄さは「日本ボクシング界の最高傑作」といわれ、世界が認める規格外の実力です。

 ボクシング界で最も権威を持つといわれる1922年創刊の米専門誌「ザ・リング」は全階級の垣根を越え、実力を評価するランキング、いわば世界最強ボクサー格付け「パウンド・フォー・パウンド」で2位の評価。これは歴代日本人最高の快挙です。

 リング上では力強いパンチで相手をキャンバスに沈めますが、ひとたびリングを降りればスポーツマンシップにあふれ、さわやかな好青年として知られる井上選手。高校時代の同級生と結婚しており、1男1女のパパでもあります。

 日本では野球の大谷翔平選手、フィギュアスケートの羽生結弦選手、テニスの大坂なおみ選手のようにワイドショーなどで活躍が取り上げられる機会は少ないですが、熱狂的なファンを持ち、世界の評価では彼らに匹敵する日本人アスリートといえます。
 
「The monster(ザ・モンスター)」の愛称で世界から恐れられる井上選手。その歩みはまだ道半ばです。

(Hint-Pot編集部)