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ダイアナ元妃銅像で“似ているか論争”勃発 「素晴らしい」「前の英首相がそこにいた」
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生誕60周年を迎えた去る1日、忘れ形見であるウイリアム王子とヘンリー王子の手でお披露目されたダイアナ元妃の銅像。有名彫刻家イアン・ランク=ブロードリー氏が手がけた“芸術性の高い作品”という評価とともに、SNS上でも「素晴らしい」「ゴージャス」といった賞賛の声があふれた。しかし一方で「似ていない」など正反対の意見も多数見受けられ、話題になっている。
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個性派俳優と似ているという声も
ついにお披露目されたダイアナ元妃の銅像。英大衆紙「デイリー・メール」が掲載した記事によると、除幕式に臨んだウイリアム王子とヘンリー王子に対し「感情を抑え、立派にセレモニーを終えた」という意見もあれば、「(和解に向けた)進展はまったくなかった」という指摘もあるなど、見方はさまざまに分かれているようだ。それと同様に、銅像そのものに対する一般の意見も大きく割れているという。
同紙が掲載した支持派のツイッター投稿は、「ダイアナ元妃と子どもたちの素晴らしい銅像」「ゴージャスなダイアナ元妃が現れた」「ラブリーな銅像」「驚くほどそっくり」といった内容。一方で否定派は、「まったくダイアナ(元妃)に似ていない」「とてもいいとは言えない」とストレートだった。
注目は「テリーザ・メイに似ている」「幕が開くとテリーザ・メイがそこにいた」「テリーザ・メイが香る銅像」という投稿が連続したことだ。同紙は銅像の写真と元妃の写真、そして英史上2人目の女性首相となったテリーザ・メイ氏の写真を並べて掲載。銅像がどちらに似ているのかは読者の判断に任せた。
また同紙の別記事は、銅像の写真とドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」や悪役などで知られる個性派俳優ショーン・ビーンの写真を並べて掲載。これは同紙の編集者リチャード・エデン氏の発言によるものだという。
この2枚の写真を見比べると、銅像を製作した彫刻家のイアン・ランク=ブロードリー氏は生前の元妃に少々威厳と力強さを加えたかったのかとも感じられる。実際の妃と比べてややアゴの線を強くした印象も確かにある。
しかしこうした芸術作品は、鑑賞者によってかなり印象が変わることも事実。肯定派と否定派どちらの意見が優勢なのか、今後もこの論争が続くようならぜひ追いかけてみたい。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)