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ヘンリー王子夫妻の“擁護派”は1人だけ 極端なテレビ番組が英国で制作される理由とは

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

“擁護派1人”のドキュメンタリー番組がなぜ英国で制作されるのか

 メーガン妃の“スタッフいじめ疑惑”を知ったウイリアム王子が「激怒した」という話はこれまで何度か報じられたが、どうやらこれがハリーとの最初の大ゲンカに発展した出来事だったようだ。妃を非難するウイリアム王子と弁護するヘンリー王子の間でそれこそ激しい口論が巻き起こったという。

 また“王室引退”、いわゆる「メグジット」を宣言する際も、出ていくヘンリー王子の方が凄まじい剣幕だった印象だが、実はここでも激怒したのはウイリアム王子だった。エリザベス女王は「メグジット」について議論したサンドリンガム城での4者会談(女王、チャールズ皇太子、ウイリアム王子、ヘンリー王子)の直前、兄弟を家族としてのランチに誘った。

 ところがウイリアム王子は、この招きをきっぱりと拒絶した。“半分王室、半分自由”といったヘンリー王子の提案を「虫が良すぎる」と真っ向から突っぱねたのもウイリアム王子だという。

 こうした話からも、兄の怒りが激しく深いことが見て取れるが、弟も負けはしない。その怒りが暴露インタビュー出演につながった。そして、中世なら殺し合いに発展するほどの暴露と非難をメーガン妃と公の場で行ったわけである。

「母を追い詰めた」とメディアを公然と非難し、嫌悪するヘンリー王子に対し、再び妻の一言を。

「そのメディアを使って兄や家族を攻撃しているわ。そういう自己矛盾を生み出しているから、彼らが自分たちに寄せられるべきだと思っている同情や共感がまったく集まらないのね」

 ヘンリー王子夫妻のダブルスタンダードで最たるものがこの部分だといえるだろう。だから英国での支持率が急降下し、擁護派がスコビー氏1人というドキュメンタリー番組が制作されてしまうのかもしれない。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)