どうぶつ
「連れていって!」 漁港で出会った保護ねこの懇願に大反響 「うちの子も同じだった」
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保護ねことの出逢いは飼い主さんの数だけドラマが存在します。飼い主さんがねこを「見つける」ケースは大半ですが、その逆に「見つけられる」ケースもあるよう。「置いていかニャいでぇぇぇぇー!!!!!!」との声が聞こえそうなほど必死の形相で足にしがみつくねこちゃんの写真が、ツイッター上で話題になっています。子ねこに何が起こっていたのか!? 6.4万件以上の“いいね”を集めた投稿について、飼い主のつむぎ(@t4k1_nekousagi)さんに話を伺いました。
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写真撮影中の飼い主さんに歩み寄ってきた子ねこ
飼い主さんが「つむぎ」ちゃんと出会ったのは7月24日。地元にある漁港へ夕焼けの撮影に出かけた時でした。青空から刻々と変化していく夕焼け空と漁船を収めようと夢中でシャッターを切っていると、つむぎちゃんが歩み寄ってきました。
近くに来たなと思ったら腰付近まで器用によじ登り、「置いていかないで」と訴えるように「ニャ」と一声。必死さが伝わる両目と小さな手を見ると放っておくことができず、連れて帰ったそうです。
迷子や脱走などの可能性があるかもしれないと、すぐに動物愛護センターと警察に保護を報告したそう。連絡がなかったことから、8月1日に「つむぎ」と命名し、先住ねこ1匹とウサギ1羽に仲間入りして、家族の一員になりました。
つむぎちゃんを保護して4日後、「足にしがみついて鳴くのでたまらず保護しました」と文章を添えて投稿したのが、初対面にもかかわらず飼い主さんの右足に引っ付いた様子を収めた写真です。投稿のリプライ(返信)には、ねこを保護した経験を持つ人たちから、「うちの子も同じだった!」など激励のメッセージがたくさん。飼い主さんは「たくさんの反応や、温かい言葉をいただきうれしく思っています」と感謝しています。
すくすく成長 体重も800グラムから1キロ超に
ノミの駆除などで病院を訪れたつむぎちゃんは、医師から生後2~3か月と診断されました。鳴きすぎて声帯を痛めたのか、それとも慣れていないのか、うまく鳴くことができません。
鳴いている様子を投稿した動画には、「かつて捨てねこを保護した際、同じように口は鳴いてるけど声が詰まってかすれておりました。保護して数週間で突然声が出て、それからは至って普通に鳴いています」など、同じような状況を知る他の飼い主さんから成長を見守るリプライも相次いでいます。
また、早く環境に慣れることができるようにと、つむぎちゃんは先輩のねこたちと部屋を分けて暮らしています。保護したばかりの頃は800グラムほどだった体重も、環境に慣れてよく食べるようになったことで、今では1キロ以上に増加。部屋の中を隅々まで確認して歩くなど、元気いっぱいに暮らしているそうです。
つむぎちゃんとの生活のために在宅時間が増えたという飼い主さん。これからは先輩ねこちゃんたちと幸せな日々を送ってね!
(Hint-Pot編集部)