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雨の中で保護された320グラムのねこ 大きく成長して細長い箱に“ジャストフィット” 「オーダーメイド?」

著者:Hint-Pot編集部

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細長い段ボールの中で“ジャストフィット”状態の虎太郎くん【写真提供:虎太郎(@kotaromonmon)さん】
細長い段ボールの中で“ジャストフィット”状態の虎太郎くん【写真提供:虎太郎(@kotaromonmon)さん】

 とにかく狭いところが好きなねこ。入ることができない空間に潜り込もうと必死にチャレンジしたり、小さな箱に収まったかと思いきや体がはみ出していたりと、飼い主を笑わせてくれます。ただ、やはり体が空間に“ジャストフィット”するに越したことはありませんよね。ツイッター上では今、細長い箱にぴったり収まった状態で気持ち良さそうに眠る元保護ねこが話題です。飼い主の虎太郎(@kotaromonmon)さんに話を伺いました。

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前方で動く“小さなもの” 小雨の中で保護された虎太郎くん

 細長い段ボールの中でキジトラのねこがぐっすりと寝ています。猫背をピンと伸ばした横向きで、両前足は顔の前に置き、後ろ足はまっすぐに伸ばした状態。少し窮屈に見えますが、寝顔はとても気持ち良さそうです。

 そんな“ジャストフィット”状態で眠っているのは、飼い主さんに命を救われた元保護ねこ「虎太郎」くん。キジトラ模様に加えて、「トラさんのように丈夫に大きくなあれ!」という思いも込めて名付けられました。

 出逢いは約2年前の2019年10月。台風が過ぎ去り、まだ小雨が降っていたある日のことでした。夫と買い物から戻った飼い主さんは、車を駐車場に入れようとした時、前方で動く“小さなもの”を発見したといいます。

 車を降りて確認に行くと、“小さなもの”は隅っこから狭い道路へ行ったり来たりを繰り返し、細くて小さな声も聞こえてきました。それは、両目が膿のようなもので完全にふさがれた状態で、小雨に濡れて震えながら一生懸命鳴いていた子ねこ。まだ手のひらにすっぽりと収まってしまうほど小さく、痩せ細っていた虎太郎くんでした。

 狭く車通りの多い道だったため、そのまま放っておけば轢かれてしまう状況。周りを見渡しても母ねこの姿は見当たらなかったため、飼い主さんは夫に「このままじゃ轢かれちゃうよ! このままで本当にいいの!?」と伝えたそう。夫は意を決して抱き上げ、近所の動物病院へ連れていきました。

甘えん坊で寂しがり屋で怖がりの虎太郎くん

 こうして保護された虎太郎くんでしたが、体重はまだ320グラムしかなく、猫風邪がひどかったために目が膿で閉じてしまった状態。すぐに治療をお願いしたところ、獣医さんからは「膿は取れても、もしかしたら目が見えないかもしれません。それでも大丈夫ですか?」と聞かれました。

 そこで夫婦揃って「大丈夫です!! すぐに取ってあげてください!」と即答。結果的に膿はうまく取れたそうで、飼い主さんは「開いた目はとてもきれいでした」と振り返ります。

 さらに、体中にシラミの卵がびっしりとついていたため、薬もつけてもらってから自宅へ。目と猫風邪の治療のため、粉薬も処方してもらいました。

 その後は、必死で看病する日々。ねこの飼育が初めてだった飼い主さんは、毎日病院へ連れていき、たくさん相談をしたそうです。徐々に受診間隔は伸びていったものの、少しでも心配事があると病院へ駆け込みました。

 猫風邪が良くなって来た頃には、猫カビにかかっていることも分かり、朝晩ひたすら消毒したことも。「必死すぎて、かわいい時期の虎太郎の写真や動画が少ないのが悔やまれます……」と話すほど深い愛情を注ぎました。