どうぶつ
網戸を“手”で開ける元保護ねこ シュールな動作に3万人が賛辞 「賢い!」
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「扉を開けてー」とお願いする愛猫のために、立ったり座ったり。ちょっと大変ですよね。そんな飼い主さんの悩みを解消してくれる「キャットドア」ですが、頭ではなく人間のように“手”を使って扉を開け、室内に入ってくるねこの動画がツイッター上で話題です。2.9万件以上の“いいね”を集めた投稿について、飼い主のともちぷよ(@Dream_Cat_P)さんに話を伺いました。
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前世は間違いなく人 手でドアを開けるスーパーにゃんこ!
おうちの中と外を自由に行き来できるよう考案された「キャットドア」。頭を使って開けるものですが、11歳になる女の子の「ぽっぽ」ちゃんは使う“頭”が違ったよう。普段から人間がすることをよく観察しているのでしょう。締まっている網戸の扉を手で横に開いて、室内に入ってきました。
元々手先が器用で、銀紙を丸めて作ったボールを前足でキャッチしたり、ペンを前足で持ち上げるなど、その片鱗を覗かせていたぽっぽちゃん。最初にその姿を目撃した飼い主さんは「開けられなくはないよな~」と納得したそう。でも爪で網戸が傷んだら困ります。
ぽっぽちゃんにキャットドアの使い方を教えた飼い主さんでしたが、「人間と同じなのに……」と思っているのか、手で開けることをやめないそうです。
「やれやれ」と思いながらもかわいい子。日常を動画に収め「キャットドアの使い方はそうじゃないと何度言ったら」というコメントとともに、自身のツイッターアカウントで公開したところ、大反響となりました。
投稿のリプライ(返信)には「賢い」「かわいいし、ドア開けるし、スーパーにゃんだわ~」「前世はまちがいなく人」などの声が。飼い主さんは「我が家の日常がこんなに反響を呼ぶとは。愛猫をたくさんの方に褒めていただき、うれしい限りです。『大将やってる~?』と、『店の常連みたい!』とのコメントが多かったのですが、私も背中にチャックが付いているのではないか? と時々思います」と話してくれました。
姉妹ねこの死を乗り越えて より強くなった絆
ぽっぽちゃんは元々、飼い主さんの自宅近くにある団地で放し飼いされていた、4姉妹ねこの1匹でした。ある頃からそのうち1匹が飼い主さん宅を訪れるようになり、飼いねことしてお迎えされることに。これをきっかけに、ぽっぽちゃんと他2匹、そして母ねこも飼い主さん宅へ遊びに行くようになりました。
ところが新生活に慣れた頃、お迎えされたねこが交通事故で亡くなるという悲しい出来事が起こります。ぽっぽちゃんたちは、家族を失った悲しみからか、飼い主さんの家に姿を見せなくなってしまいました。
悲しみに打ちひしがれたという飼い主さん。しかし、それからしばらくして、またねこの姉妹のうち2匹がやって来るようになったそう。その片割れがぽっぽちゃんでした。飼い主さんはこの時「亡くしたねこの分も幸せに」と、改めてお迎えすることに決めたそうです。
こうして「しっぽ」と呼ばれていた名を「ぽっぽ」に変え、今では家族の一員として欠かせない存在になったぽっぽちゃん。一番警戒心が強く、母ねこや姉妹ねこに比べ、懐くのが最も遅かったそう。しかし、今では飼い主さんの家族以外には一切なびかないほど心を開き厚い信頼関係で結ばれています。
網戸は上手に開けられるぽっぽちゃんですが、実は他のドアを通る際には「ニャー」と鳴いて開閉をおねだりしたり、ドアを爪でカリカリと引っかいたりするなど、他のねこと変わらないそう。ぽっぽちゃん、飼い主さんが用意してくれたキャットドアを“正しく”使ってホッとさせてあげてね!
(Hint-Pot編集部)