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ヘンリー王子夫妻は「ひどい偽善者」 プライベートジェット利用問題に専門家が痛烈批判
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世界に向けて環境保全の重要性を訴え、英大衆紙からは“エコ戦士”とも呼ばれているヘンリー王子。しかし先日、ポロのチャリティマッチ出場後に友人のプライベートジェットを利用するという“矛盾”により、批判を浴びた。そこへさらに王室作家が手厳しい言葉を向け、話題になっている。
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プライベートジェット利用は「自分たちが特権的な立場だから」
ヘンリー王子は5月に配信が開始されたApple TV+のドキュメンタリーシリーズで、地球温暖化について「今の子どもたちは(温暖化が進む)世界で成長しなければならない。それは極めて憂鬱な話だ」と語るなど、環境保全の重要性を主張していた。
しかし米国時間19日に出場したポロのチャリティマッチ後、王子は主催者の1人で自身もポロのプレーヤーである大富豪の友人、マーク・ガンジー氏所有のプライベートジェットを利用。試合が行われたコロラド州アスペンから自宅があるカリフォルニア州サンタバーバラまで、2時間のフライトを楽しんだという。
王子の公式伝記本でも知られる王室作家のアンジェラ・レヴィン氏は先日、英ラジオ局「TalkRADIO」の番組に出演。2019年の夏に続く王子のプライベートジェット利用を厳しく批判した。英大衆紙「デイリー・エクスプレス」がその内容を報じている。
番組で同氏は、今回のプライベートジェット利用で王子夫妻について2つのことが明らかになったと主張。その2つとは、「彼らの感覚が世間とずれていること」と「彼らがひどい偽善者であるということ」だという。
プライベートジェットの利用は一般のフライトと比べ10倍、また電車と比較すると50倍ものダメージを環境に与えるという。だが、同氏は王子夫妻がそうした事実を「自分たちに関係のあることとは思っていない」と主張。「彼らは特権的で、重要人物だからでしょう」と続けた。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)