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贈り物に立腹する義姉、コロナでも帰省強行を考える夫…「敬老の日」でトラブル発生

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

敬老の日がきっかけで離婚騒動に―

 関東地方在住の涼音さん(仮名・29歳)は、4年前の春に2歳年下の夫と結婚。親思いの性格に惹かれて結婚を決め、家族だけの小さな式を挙げました。

 毎年お盆の時期は夫と休暇が合わないため、山陰地方にある夫の実家へはシルバーウィークに帰省していたそう。しかし、昨年はコロナ禍。涼音さんは帰省を自粛して、その代わり義祖母宛てに「敬老の日」の贈り物をしようと提案したのですが、夫が首を縦に振らず困り果ててしまったといいます。夫が帰省にこだわった理由は双子の弟でした。

「義弟は私たちより先に結婚して、夫の実家近くに住んでいるので義両親や義祖母とも仲が良いんですよね。しかも、初孫があちらに生まれ、どうやら夫のプライドを傷付けたようなんです。それで『今年も実家に帰る』と言い出して……」

 しかし、帰りたいのは夫のみ。子どもや老人のいる義両親や弟家族からは、むしろ「帰省しないでほしい」と言われてしまいました。それでも夫は無理やり交通機関を予約しようとしているため、涼音さんは「自分のことばかり考えないで、他人の迷惑も考えて!」と諭したそう。すると、夫から思いがけない一言をかけられました。

「ため息まじりに『もっと早くに若い嫁をもらえば良かった……』って言われたんです。きっと『弟夫婦より早く孫を見せたかった』とか、『こういう時に口答えせず言うことを聞いてくれる妻が良かった』ということなのでしょう。でも、あんまりな一言に固まってしまいました」

 結局、周囲からの猛反対で帰省せずに済みましたが、涼音さんはしばらく夫からの一言が脳裏から離れませんでした。それから夫婦関係は次第にギクシャクし、1年経った今は別居状態に。離婚調停に向けて話し合いを重ねているといいます。

「家族思いのところに惹かれたのですが、『弟より愛されている長男でいたい』というのが一番だったようです。敬老の日をきっかけにして、早めに気が付けて良かったのですが、夫は世間体などを考えて離婚には反対しています」

 敬老の日の始まりは、兵庫県多可郡野間谷村(現在の多可町八千代区)が1947年に9月15日を「としよりの日」として、敬老会を開催したことだそうです。この敬老会が県下各市に広がり、1950年には兵庫県が「としよりの日」を制定。1963年に老人福祉法が施行された際に9月15日が「老人の日」になり、1966年に「敬老の日」として国民の祝日になりました。今年も老人はもちろん、互いを敬い大切にする日でありたいですね。

(和栗 恵)