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“夏の帰省要請”がしつこい義母 小2の娘の神対応で一転した嫁姑戦争の行く末とは

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

義母からの「帰省要請」……娘の一言が問題解決の決め手に(写真はイメージ)【写真:写真AC】
義母からの「帰省要請」……娘の一言が問題解決の決め手に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 帰省シーズンのお盆が近付いてきました。新型コロナウイルスの感染者が再び急増していることや、子どもたちの夏休みも短縮されたことから、遠い実家・義実家への帰省を避けている人も多いようです。しかし“息子命! 孫命!”のお姑さんにとって、帰省のない夏など「ありえない」もののようで頭を悩ませていたところ、思わぬ展開になったという女性の話を聞きました。

 ◇ ◇ ◇

嫁は仲間外れ!? 夫に届いた姑からのメールが発端に

 川口美歩さん(仮名・35歳)は、小学校に通う娘と、IT系企業に勤める夫の3人暮らし。家族仲良く、遠方の地方に住む義理の両親や親戚とも良好な関係で、幸せに暮らしてきました。しかしつい最近になって、初めて義理の母に「一番腹が立った」出来事を経験したといいます。

「夫宛てに、メールが届いたんです。我が家ではお互いのスマホは勝手にいじってもいいことになっていて、その時も義母からの連絡だったため悪気なくメールを開きました」

 メールは親戚の近況などと一緒に、今年の帰省について尋ねる内容だったそうですが、そこには目を疑うようなことが書かれていたのだとか。

「最後の最後に、コロナが怖いから帰ってくるなら夫と子どもの『2人だけでお願いね』って書かれていたんですよ。思わず、夫に『これはどういう意味?』って詰め寄ってしまいました」

 夫は突然のことに、しどろもどろ。怒りの収まらない美歩さんはすぐに義母へ電話をかけ、真意を尋ねたそうです。すると、義母はまったく悪びれた様子もなく「人数が少ない方がいいと思っただけ」と答えたそう。

「爆発しそうな気持ちを抑えて『今の状況は分かってらっしゃいます? 帰省なんてできるわけないじゃないですか。今年は帰省はしない予定ですから』とだけ伝えて電話を切りました」

小学2年生の娘1人で数百キロの移動をするよう勧めてくる義母

 こうして電話を切った美歩さんが、ふーっと深いため息をついていると、夫の手にあった携帯電話が鳴り始めたといいます。

「電話相手はやはり義母でした。夫は、今の状況や子どもの夏休みが短いことなどから、今年は帰らないと繰り返し説明していましたが、義母は納得していない様子だったみたいです。最後は『いい加減、仕事中だ』と、無理やり切り上げていましたね」

 その後も、義母から夫宛ての「帰省要請コール」は続きました。すると、だんだんと義母の主張は変化していき「息子がダメなら孫だけでも」と、まだ小学生2年生の娘の1人旅を提案してくるようになったそうです。

「コロナ禍でなくても、8歳の子どもを1人で、新幹線とバス合わせて半日も移動なんてさせられませんよ。あまりにしつこいので私から直接、今度は義父に電話したんです。義父は驚いた風でしたが、ゴールデンウィークも会えなかったし……と歯切れが悪い様子でした。もしかしたら、娘が1人で2人のもと元へ会いに行く妄想を、義母と一緒にしていたのかもしれません」