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ヘンリー王子回顧録で「ギクシャクした雰囲気に」 専門家がエリザベス女王の式典を予測
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「王子として生まれてきた私ではなく、今1人の男として書いている」と、2022年の出版予定が発表されたヘンリー王子の回顧録。3月に放送されたインタビューの衝撃が冷めやらぬ王室内には“恐怖の津波”が広がっている一方、さらなる暴露と王室批判が展開されるという見方は強い。そこで王室記者は、回顧録の発売が来年後半なら、同年6月に開催されるエリザベス女王のプラチナ・ジュビリー(在位70周年記念式典)をギクシャクした雰囲気にする可能性があると述べている。
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王室メンバーが「どんなひどいことを言われているか」と考えてしまう?
7月に2022年の出版が大々的に予告されたヘンリー王子の回顧録。ピューリッツァー賞受賞ジャーナリストのJ・R・モーリンガー氏がゴーストライターを務めるこの本は、すでに執筆が終了しているという報道もある。出版を発表したランダムハウスのツイート(@randomhouse)は「2022年後半に全世界で出版予定」としているが、未だ正確な発売日を発表していない。
英大衆紙「デイリー・ミラー」が掲載した記事によると、英高級紙「サンデー・タイムズ」の王室番編集者ローヤ・ニッカ氏は「トゥルー・ロイヤリティTV」のコンテンツに出演。ヘンリー王子夫妻が来年のプラチナ・ジュビリーに何らかの形で関わると予想する一方、「もし実際に参加するのであれば、ロイヤルファミリーは『数か月後に発売される(であろう)回顧録でどんなひどいことを言われているか……』といったことを考えてしまい、王子夫妻とは非常にギクシャクした空気になるでしょう」と述べた。
4日にわたるプラチナ・ジュビリー2022年の6月2~5日。もしも回顧録が3月に放送されたインタビュー以上の暴露と王室批判にあふれ、より明確な詳細が明かされる内容になることが確実ならば、たとえ発売前でも女王の偉業に対する祝福ムードも薄れてしまう。
例えば王子夫妻が祝賀パレードに登場してバルコニーに立った場合、他の王室メンバーは一体どんな顔をして同席すれば良いのだろうか。ニッカ氏が指摘した通り「非常にギクシャクした」雰囲気になってしまう可能性は大いにあるだろう。
さらに同氏は、回顧録で“多くのショッキングな詳細”を語ることについて、王子に「ためらいはない」とも推測。「我々が昨年見てきたように、彼が自分の人生や気持ち、感情についてもっと話したいと思っていることは明確です。そのため、回顧録は言いたいことをもっと言うことができるとても良い機会だと考えているでしょう」と、過激な内容になる可能性を示唆した。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)