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ヘンリー王子夫妻のNY訪問は“疑似ロイヤル” 王室作家が「ナンセンス」と痛烈批判
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ヘンリー王子とメーガン妃の“王室引退”理由には、「プライバシーが守られた静かな生活を送りたい」という希望が含まれていたはず。特に英国で加熱したタブロイド・メディアの取材攻勢に辟易し、主要王族からの離脱に踏み切ったのは周知の事実だ。ところが、そんな私生活を重んじる2人は現地時間23日に米ニューヨークを訪問。王室を“引退”して以来、初めて公の場に揃って姿を見せた。この行動に対し、王室作家が“疑似ロイヤル”のようなものだと批判して話題になっている。
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王室作家はヘンリー王子夫妻のNY訪問に憤慨
ヘンリー王子夫妻のニューヨーク訪問について、「まったくもってナンセンス」と語気を強めて批判した王室作家はアンジェラ・レヴィン氏。ヘンリー王子の自叙伝でも知られる人物だ。同氏はこのほど、英大衆紙「ザ・サン」の取材に応じた。
レヴィン氏はまず「彼ら(ヘンリー王子夫妻)が王室を辞めたがった理由の一つは公務。ところが英国を離れてまだそれほど時間が経っていないにもかかわらず、“疑似ロイヤル”の仕事をしています」と述べ、夫妻の言行不一致を指摘した。
また、「彼らは王室に取って代わって、新しいロイヤルファミリーを築き上げたい。王室を消滅させたいのです」と、王子たちの狙いを解説。「あんなに時代遅れで古い人たちはいらないと言いたいのでしょう」と王子たちの真意を推測した。
さらにレヴィン氏は、ヘンリー王子のコンプレックスも指摘。
「ハリー(ヘンリー王子の愛称)は常にウイリアム(王子)に嫉妬していました。そしていつも自分の方がより優れた強い王子だと信じていました。その信念を証明するために王室を離脱したわけです」
ウイリアム王子とヘンリー王子は時に、「愚弟賢兄」の典型のように語られる。特にウイリアム王子は近年、将来の英国王にふさわしい威厳を身につけたように思えるだけでなく、妻キャサリン妃と素晴らしい家庭を築き国民を喜ばせている。
一方のヘンリー王子はやんちゃな次男として、10代の頃は素行の悪さが注目され、タブロイド・メディアの標的に。20代には軍歴を築いて評判を持ち直したが、メーガン妃との結婚を機にロイヤルファミリーとの関係が悪化し、ついには王室を“引退”した。
ヘンリー王子の“王室引退”から続く一連の行動にあるのは、やはり兄への嫉妬か? 王子と膝を突き合わせ、その言葉を綴って自叙伝を書いた作家の言葉だけに、レヴィン氏の指摘は今後に新たな論議を呼びそうだ。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)