サチちゃんと一緒にやってきたコツブちゃんは天国へ

　飼い主さんとサチちゃん、キチくん、フクちゃんの3匹との幸せな暮らしが始まるまでには、紆余曲折あったといいます。実は飼い主さんのおうちにはかつて、先住ねこのサチちゃんと一緒にお迎えした「コツブ」ちゃんという元保護ねこがいました。

　コツブちゃんはお迎え当時、ほとんど目が見えない状態。それというのも、交通事故に遭い、大怪我を負っていたところを保護され動物病院に運ばれた子ねこだったからです。

「よく命が助かったという状態だったそうです。地元の保護ねこ団体のウェブサイトで2匹を見かけました。サチは中でも一番ガリガリに痩せ細り、コツブは目が見えていませんでした。それでも娘たちと相談し、この2匹をお迎えしようとすぐに決まりました」

　こうして2匹の子ねこを迎えた飼い主さんご一家でしたが、別れは突然訪れます。お迎えから2か月後、コツブちゃんの容態が急変。虹の橋を渡ってしまいました。

　1匹で残されたサチちゃん。コツブちゃんとお別れしてから、階段で寂しそうにポツンと座っていることが多かったそう。飼い主さんはそんなサチちゃんを心配してよく話しかけていました。

　そんな中、飼い主さん家族に朗報が舞い込んできます。それは娘さんの知り合いから、生まれたばかりの保護ねこを引き取らないかというもの。初めは1匹だけお迎えする予定でしたが、実のきょうだいであるキチくんとフクちゃん2匹を一緒にお迎えしました。飼い主さんは「2匹を迎え入れることにしたのはその時の勢いですけど、今となっては正解でした」と振り返ります。

　今回話題になったフクちゃんの“甘えん坊”ぶりなど、たくさんの癒やしを運んできてくれる元保護ねこたちとの生活。そこには、幸せがあふれています。

（Hint-Pot編集部）