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ヘンリー王子夫妻 環境分野で兄との差は開くばかり? 言動不一致に専門家が厳しい目
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1970年代から環境保全を訴える父チャールズ皇太子の影響もあってか、地球温暖化に強い関心を持つウイリアム王子とヘンリー王子。ウイリアム王子は“環境問題のノーベル賞”とも呼ばれる「アースショット賞」を創設するなど、同分野において活発に活動している。一方、ヘンリー王子もこれまで環境保全を訴えてきたが、メーガン妃とともに二酸化炭素排出量の多いプライベートジェットを利用していることが度々批判の的になってきた。専門家はそんなヘンリー王子夫妻の言動を「賢明ではない」と指摘している。
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「プライベートジェット利用を止めないのは賢明ではない」
王室ジャーナリストのジョナサン・サチェルドーティ氏はこのほど、英大衆紙「デイリー・エクスプレス」との取材でヘンリー王子夫妻のプライベートジェット利用による言動不一致について触れた。
同氏は「ロイヤルとはいえ完璧な存在ではないが」と前置きしながらも、「“エコ戦士”を語りながら、プライベートジェット利用を止めないのは賢明ではない」と鋭い語調で指摘した。
さらに、同氏は夫妻の行動が現在の王室が進める環境保全活動に「適合しない」と断言。プライベートジェット利用が2人のダブルスタンダードを「最も際立たせる」要因との見解を示した。
またウイリアム王子は現地時間17日、来年の「アースショット賞」授賞式を米国で開催すると発表。「エクスプレス」紙はこれについて別記事で、「ウイリアム王子がハリー王子(ヘンリー王子の愛称)とメーガン(妃)・マークルのライバルに。『アースショット賞』は米国へ」と報道している。
確かに、多くの著名人出席などで注目を集めた同賞授賞式が米国で開催されるとなれば、ダブルスタンダードが指摘されるヘンリー王子夫妻との差は歴然かもしれない。“エコ戦士”としては現状、ウイリアム王子が弟夫妻を大きくリードしていると言えそうだ。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)