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ヘンリー王子夫妻 環境保全重視する投資会社への参加は「皮肉」 ビジネス専門家が批判

著者:森 昌利

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ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】
ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】

 環境保全を重視する企業に投資するフィンテック企業「エシック」のインパクト・パートナーに就任したヘンリー王子とメーガン妃。同社は風力発電や太陽光発電といったグリーンエネルギー企業を支援する方針など、王子夫妻のアンテナに引っかかる部分が多い。ところが、この参加をビジネス専門家が“皮肉”と評して話題に。その根拠はやはり、プライベートジェットの利用にあるようだ。

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「環境保全を訴えながら二酸化炭素を振りまいている」と問題視

 ヘンリー王子夫妻は、友人を介して「エシック」のインパクト・パートナーに就任。英国人のジェイ・リップマン氏が米ニューヨークで設立した同社は、長髪にヒゲ面というヒッピー的な風貌の主要メンバーがいることでも話題になった。また投資先は風力発電や太陽光発電といったグリーンエネルギー企業とされており、まさに今時のニューヨーク発フィンテック企業だといえる。

 しかし、英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載した記事によると、ビジネス専門家はこの投資会社への参加を“皮肉”と評した。その人物は元ビジネス学教授のダニエル・ウェイ・リャン氏。英ニュース専門局「GBニュース」の番組に出演した同氏は「グリーンエネルギーは未来につながるビジネス」と語りながらも、ヘンリー王子夫妻が支援するのは「少々皮肉です」と続けて強烈なダメ出しをした。

 同氏が指摘するのはやはり2人のプライベートジェット利用問題。「環境保全を訴えながら二酸化炭素を振りまいていること」が、この“皮肉発言”につながっている。

 また「エクスプレス」紙は別記事で、チャールズ皇太子が先日に出演した英公共放送BBCの番組で「気候変動の解決により野心的な行動を取らなければ、壊滅的なインパクトがある」と強い言葉で環境保全を訴えていたと報道。次期国王は70年代から環境問題に取り組み、早くから自然破壊について憂慮する人物として有名だ。しかしながら、皇太子自身も海外公務でプライベートジェットを度々利用しており、「偽善だという批判に直面している」と指摘した。

 王子夫妻は王室時代にプライベートジェットの乱用が問題視された過去がある。しかし王子は「99%は一般のフライトを利用している。(プライベートジェット利用は)家族の安全を優先する場合」と反論した。しかし米国移住後、8月末のポロ試合への参加や9月末の米ニューヨーク訪問でプライベートジェットを利用したことが分かり、批判の的になっている。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)