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メーガン妃父「コミュケーションを取る方法がこれしかない」 英TV出演で悲痛訴える
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メーガン妃の父親トーマス・マークルさんが現地時間19日、英民放ITVの朝番組「グッド・モーニング・ブリテン」にメキシコからリモート出演した。トーマスさんは時折声を震わせながら司会者の質問に回答。現在の心境をあらためて世界に訴えると同時に、「すべては金のため」などと新たなメーガン妃批判も行い、絶縁された怒りと悲しみが混ざった複雑な心情をあらわにした。
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「娘とコミュニケーションを取る方法がこれしかないということですが…」
メーガン妃の父親トーマス・マークルさんが出演した「グッド・モーニング・ブリテン」は、今年の春まで妃の“天敵”ことピアーズ・モーガン氏が司会を務めていた朝番組。今回話を聞いたのは、現在の司会者リチャード・マドリー氏と、かつてモーガン氏とコンビを組んでいたスザンヌ・リード氏だ。20日付の英タブロイド各紙電子版は、トーマスさんの出演をそれぞれの切り口で伝えた。
マドリー氏の最初の質問は、トーマスさんにとって心が冷めるような厳しいものだった。
「どうしてまたテレビ出演することにしたのでしょうか。テレビで批判を繰り返せば、メーガン(妃)との関係が改善に向かうとは思えない。私が思うに、これがあなたにとって娘とコミュニケーションを取る唯一の方法だからでしょうか。その考えで正しいですか?」
すると、口を真一文字に結んだトーマスさんは意を決したように、「その通りです。彼女が私と再び口をきいてくれるまで、この方法でしか私の気持ちを彼女に伝える方法がありません」と発言。ただし実父と絶縁を続ける妃の態度は「実に子どもっぽく、馬鹿げている」と非難した。インタビューの始まりから、悲しみや怒りと対面を願う気持ちが入り混じった複雑な心情を吐露している。
さらにマドリー氏は、トーマスさんの前妻でメーガン妃の実母であるドリア・ラグランドさんとのコミュニケーションについて有無を尋ねた。だが、トーマスさんは「彼女がどこにいるのかも分からない」と力なく答えて、前妻ともまったく連絡が取れない現状を明かした。
なぜメーガン妃との関係が改善できないのかという質問には、「分からない。以前はこんなこと(連絡が取れなくなるようなこと)がまったくなかった」と一言。ヘンリー王子と知り合う前の関係は常に良好だったが、結婚後の取り巻きが「彼女を変えてしまったのだろう」と、2018年の結婚から音信不通になってしまった娘の心を推測するしかなかった。
妃が「のし上がる度に知り合いを切り捨てていく」のは本当か?
マドリー氏はまた、「ピアーズ・モーガンが『メーガンはのし上がる度に知り合いを切り捨てていく』と話しているが、彼女にそういう一面があるのは本当か? しかもそういったことを実の父親にできるというのはどういうわけなのか?」という質問で深く切り込んだ。
するとトーマスさんは「残念ながらそういうこと(=実の父親が切り捨てられてしまったこと)が起こってしまった。メーガン(妃)を怒らせた心当たりがあるとすれば、彼女から兄姉(異母姉のサマンサさんと異母兄のトーマス・マークル・ジュニアさん)との付き合いをやめろと言われたが、それができなかったことはある」と返答した。
英大衆紙「ザ・サン」はこの返答を「メーガン妃が異母姉と兄に嫉妬」と見出しをつけて報じた。これはまたしても、トーマスさんの口から妃のイメージダウンにつながる主張が飛び出した形だと言えるだろう。
またリード氏から「孫を会うためには裁判所への申し立ても辞さないという発言もあったが、実際に行うつもりはあるのか? また勝算はあるのか?」という質問が飛ぶと、「数人の弁護士から勝ち目があると言われた」と主張。しかし、「実際に行うつもりはない。自分の孫をそんな争いに巻き込みたくはない。友好的なムードの中で孫とは対面したい」と明言した。
SNS上ではメーガン妃ファンから猛烈な非難「寄生虫」
さらにリード氏は、トーマスさんの息子で妃の異母兄にあたるトーマス・マークル・ジュニアさんがオーストラリアのリアリティ番組に出演し、王子と妃に対する批判発言をしていると指摘。「和解には結びつかないと思うが?」と問いかけた。
そこでトーマスさんは、「他にも(息子と)同様の怒りを表す人は多い。モーガン氏が『メーガン(妃)は人を切り捨てる』と言ったことは本当だ。切り捨てられた人たちは傷つき、怒りをあらわにするものだ」と語り、実の息子であるトーマス・マークル・ジュニアさんを擁護した。
最近の王子夫妻に関しても「すべては金のため。しかもハリー(ヘンリー王子の愛称)は家の近所を自転車で走り回っているだけだ」と話し、王子夫妻の金満生活にも辛辣なコメントを残した。
また、英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が同日に掲載した記事によると、今回の放送を見たメーガン妃ファンはSNS上で猛反撃。「寄生虫」「メーガン(妃)を貶めることしかしない」「危険人物」「英国とオーストラリアのメディアだけが彼に発言の場を与えてメーガンを辱め、攻撃している」「この父親が言うことは裏切りの言葉だけ」「彼は自分の娘に奇妙な嫉妬を抱いている」などなど、ツイッター上にはトーマスさんへの非難のコメントがあふれかえっているとした。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)