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ヘンリー王子夫妻 表紙写真が米国での人気下落を招く? 「夫を辱めている」と米作家

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】
ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】

 3月に米国などで放送され、世界中に衝撃を与えたヘンリー王子夫妻のインタビュー。英国内では「家族内で解決する問題であり公にするべきではない」という感想が大方を占め、続いた暴露や批判により夫妻の人気凋落ぶりは激しいと言われている。そんな状況を鑑み、最近の夫妻は米国市場に集中すると伝えられているが、その頼みの綱でも人気に陰りが出始めているという。

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「ネガティブな記事が増えている」と専門家

 米雑誌「タイム」の恒例企画「世界で最も影響力がある100人」に選出され、表紙を飾ったヘンリー王子夫妻。米国での人気を示すものかと思いきや、英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載した記事によると、人気にひびが入ったきっかけは表紙の写真にあるという。

 その写真とは、白い服を着たメーガン妃が一歩前に立ち、黒い服を着たヘンリー王子が妻の影に隠れるように寄り添う姿が収められたもの。英大衆紙「デイリー・メール」王室番編集者のリチャード・エデン氏が同紙のウェブメディア「メール・プラス」で動画コンテンツ「パレス・コンフィデンシャル」に出演し、写真に対する米国の“反応”をレポートした。

 同氏は「この写真について、米国人は強い印象を抱いたようです。我々(英国人)は『おー、米国人は(夫妻のことが)大好きだなんだな』と思っているかもしれませんが、いえ、多くの米国人はそう思っていません! それに(最近の米国では)ハリー(ヘンリー王子の愛称)とメーガン(妃)に対するネガティブな記事も増えています」と語った。

 さらに「米国でも2人に対する意見がはっきりと割れ始めています」と続けて、米国でも「タイム」誌の表紙に対する評判があまり良くなかったことを報告した。

 その理由はまずこの表紙写真の構図にある。米ニュース専門局FOXニュースの番組にレギュラー出演し、米国の保守系論客で知られる作家のキャンディス・オーウェンズ氏は「私ならこんな風に世界に向かって夫を辱めることはできません」と語り、王子が妃に“主導権を握られている”印象を強めた写真に対し、強い意見を表明した。

 さらにはコメディアンのマット・ウォルシュ氏は王子が妃に寄り添っている写真のポーズについて「(ヘンリー王子にとって)悲しい構図」とツイートしている。

 人気者のウイリアム王子をはじめとするロイヤルファミリーとの確執で人気を落としている英国とは状況は異なるが、新天地の米国でも人気下降の兆候が現れたのは事実なのかもしれない。しかし、多少の“かかあ天下”は夫婦円満に繋がるともいわれるが、“夫より前に出る”ことで批判が集まるとは、意外なところにツッコミが入ったものである。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)