料理・グルメ

今が旬の柿 「赤くなると医者が青くなる」理由とは? 選び方と保存のコツも

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

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旬の柿(写真はイメージ)【写真:写真AC】
旬の柿(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 10月26日は「柿の日」。1895年のこの日に正岡子規が名句「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」と詠んだことに由来するそうです。柿(柿)は「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざもあるほど、豊富な栄養素を含む果物。古くから日本人になじみがあるカキについて、栄養士の和漢歩実さんに聞きました。

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世界の多くの地域で「カキ」と呼ばれる“国果”

 柿は日本で古くから食べられ、平安時代の文献にも登場している果物です。本来は渋柿だったのが、鎌倉時代(13世紀頃)に渋みのない甘柿が日本で発見されたと言われています。

 江戸時代になるとたくさんの品種が生まれ、現在では1000種以上。甘柿の主な品種としては現在、「富有」「次郎」「筆柿」などがあります。

 柿の学名は「Diospyros Kaki」。これはギリシャ語の「Dios(神の) pyros(食物) Kaki」を元にしており、日本語の呼び名「カキ」に”神の食物”という意味が付いた形です。「カキ」の発音を残しているとは、まさに日本の“国果”ですね。

「柿が赤くなると医者が青くなる」理由とは

 ビタミン類を豊富に含む柿は、風邪が気になるこれからの季節にぴったりです。目や鼻の粘膜を強化するビタミンA(カロテン)と免疫力を高めるビタミンCが特にたっぷり含まれています。どちらも抗酸化作用があり、活性酸素を抑制して免疫細胞を活性化する働きがある栄養素です。

 また薬膳では、熱を冷まして肺を潤し、咳を鎮める食材とされています。ですが、冷えが気になる人は控えたほうが良いかもしれません。

 柿が赤くなる秋は天候が良く、体調を崩す人が少なくなるといいます。そうしたことから「柿が赤くなると医者が青くなる」とのことわざもありますが、柿の豊富な栄養もあって言い継がれてきたのでしょう。