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コレステロール低減や血流改善に効果あり クルミの驚くべきパワーを栄養士が解説
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教えてくれた人:和漢 歩実
木の実がおいしい季節です。中でもクルミは“最古のナッツ”と言われ、日本では縄文時代から食べられていたとされるおなじみの顔。また、産地として有名な長野県東御市(とうみし)などのクルミ愛好家たちは、「く(9)るみ(3)はまるい(0)」の語呂合わせから9月30日を「クルミの日」に制定しています。そこで今回は、クルミの「パワー」について栄養士の和漢歩実さんに話を伺いました。
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紀元前7000年頃から食べられていた!
古代ペルシャが原産地と言われるクルミは、紀元前7000年頃から人類が食用としていた“最古のナッツ”。日本でも縄文時代の遺跡から木の実を割るための道具として使われた「くぼみ石」やクルミが大量に入った編みカゴが発掘されるなど、古くから常食されていたことが分かっています。
クルミは「胡桃」という漢字以外に「久留美」とも書き、「永久に美しさをとどめる」という縁起の良い木の実ととらえることもあるそうです。
また食べる際は、生でもローストしたものでもそのままでおいしくいただけますが、クルミ餅やクルミゆべし、クルミ和え、クルミ豆腐、クルミみそなど各地域に密着した食べ方もよく知られています。
まさに“スーパーフード” クルミの栄養素とは
クルミの主な成分は脂質。そこに多く含まれている不飽和脂肪酸は、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きがあることで知られています。中でも必須脂肪酸でもあるオメガ3脂肪酸のα-リノレン酸が豊富なため、血流をスムーズにして心疾患や脳卒中、動脈硬化などを予防する効果が期待できるでしょう。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)によると、クルミ(100グラム)に多く含まれる栄養素は、活性酸素の働きを抑えて“若返り”のビタミンと呼ばれるビタミンE(27.9ミリグラム)。また、整腸作用のある食物繊維(7.5グラム)も多いのが特徴です。
その他、糖質代謝をサポートするビタミンB1やタンパク質の代謝を助けるビタミンB6、葉酸やマグネシウムなどのミネラルも含まれています。さまざまな栄養素がバランスよく摂取できる“スーパーフード”と言えるでしょう。