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ヘンリー王子沈黙に「魂売ったのか」の声 ダイアナ元妃友人が王室ドラマ脚本撤退で波紋

著者:森 昌利

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ダイアナ元妃とヘンリー王子【写真:AP】
ダイアナ元妃とヘンリー王子【写真:AP】

 ダイアナ元妃の親しい友人が、ネットフリックスオリジナルドラマ「ザ・クラウン」シーズン5の共同脚本から撤退した。発表された声明文では、元妃に関する描写に対し不満を抱くほど“ひどい部分がある”ことが示唆されている。しかしその一方で、亡き母の悲劇的な死に今も傷つき、メディアの理不尽さに反発し続ける次男のヘンリー王子は沈黙。この状況に対し、英紙からは厳しい論調が噴出している。

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「もっともらしく行うメディア批判を断じて真剣に受け止めてはならない」

 政財界の大物ジェームズ・マイケル・ゴールドスミス卿を父に持ち、パキスタン首相のイムラン・カーン氏と結婚歴があるジェミマ・カーン氏。映画やドラマのプロデューサーなどとして活躍する一方、ダイアナ元妃と親交が深かったことでも知られている。

 そんなカーン氏が英王室を描いたドラマ「ザ・クラウン」シーズン5の共同脚本から撤退した。声明文には「特定のストーリーが私の望むほど丁寧に作られておらず、思いやりもないと気付き、今回のシリーズに私が提供したものをすべて削除するように求めました」と記されている。そこで英大衆紙は、かねてから同作に沈黙を続けるヘンリー王子に対して厳しい目を向けている。

「血は水より濃いというが、どうやこの格言はハリー(ヘンリー王子の愛称)には当てはまらないようだ」

 英大衆紙「ザ・サン」紙の王室番編集者クレミー・ムーディ氏が執筆した記事は、冒頭から強烈な一文で始まる。これは、反旗をひるがえして脚本チームから降りたカーン氏の行動とヘンリー王子の沈黙に対する主張が凝縮されたものようだ。この記事では、脚本作りに4か月間参加したカーン氏の報酬が「完全になくなった」とも報じている。

 また、元妃と実際に親交があった人物が参加しているとなれば、ドラマの信憑性も増し、大きな目玉にもなる。しかしカーン氏はダイアナ元妃との友情と自身の信念を選ぶ形で潔く手を引いた。

 ところが一方の王子は、このカーン氏の撤退にも一切リアクションなし。ムーディー氏は「これも1億1200万ポンド(約177億円)の契約で自分の魂をネットフリックスに売ったということだろうか」と痛烈な一文を書き、王子の沈黙を批判している。

 また、英大衆紙「デイリー・メール」にも、元「サン」紙の編集長でジャーナリストのダン・ウートン氏がコラムを寄稿。「(母親がこのような扱いを受けているのに)なぜ、彼(ヘンリー王子)は見て見ぬふりをしようとするのか」「サセックス(ヘンリー王子夫妻)は実際にどの程度の金銭を必要としているのか」などと問いかけ、王子に目を覚ますよう呼びかけた。

 さらには「ハリーがもっともらしく行うメディア批判を断じて真剣に受け止めてはならない」と強い言葉で文章を締めくくっている。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)