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ヘンリー王子夫妻は「プロの被害者」 豪テレビ司会者がダイアナ元妃の舞台劇を皮肉交え批判
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3月放送の暴露インタビューやその後のポッドキャスト番組など、ヘンリー王子とメーガン妃夫妻はことあるごとに非難の矛先を家族やメディアに向けてきた。ところが今回、王子にとって最愛の母であり、妃には憧れの人物であるダイアナ元妃が“侮辱的”に描かれたミュージカルが配信されてもなぜか沈黙を守っている。そんな状況にオーストラリアのテレビ司会者が憤激。2人に手厳しい言葉を寄せ、話題になっている。
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元妃を題材にしたミュージカルに沈黙を守るヘンリー王子夫妻
10月1日からネットフリックスで配信が開始され、大きな注目を集めているブロードウェイ・ミュージカル「ダイアナ:ザ・ミュージカル」。しかし、元妃が身勝手で考えの浅い10代の少女のように描かれた作品をめぐって英国では早くも酷評の嵐が巻き起こった。
その声はオーストラリアからも。英大衆紙「デイリー・スター」は、豪ニュース専門局「スカイニュース・オーストラリア」で番組司会者を務めるリタ・パナヒ氏の見解を伝えている。
元妃のミュージカルについては先日、王室作家のアンジェラ・レヴィン氏がヘンリー王子からネットフリックス側への抗議がない状況を「恥ずべきこと」と非難。そして、パナヒ氏もレヴィン氏の意見に賛同を示した。
元妃のミュージカルの話をしようと切り出したパナヒ氏は、「これはネットフリックスの作品ですが、これまで見た中で最悪と言ってもいい批評が集まっています」と評判について言及。
さらに「興味深いのは『プロの被害者』でありハリー王子(ヘンリー王子の愛称)とメーガン(妃)が完全に沈黙を守っていること。もしかしたら、彼らのネットフリックスとの契約と関係があるのかもしれませんね。報道を信じるならば、1億ドル(約113億円)も手にすれば文句を言えないのでしょうが、まったくもってダイアナ元妃には不要な作品です」と、暴露インタビューから一貫して「傷付けられたのは自分たち」と主張し続ける王子夫妻を「プロの被害者」と皮肉な表現で言い表した。
ヘンリー王子夫妻の“沈黙”を疑問視する声は8月にも巻き起こっていた。王子夫妻はメディアの横暴や過剰な批判に猛反対し、メンタルヘルス問題に取り組んでいる。ところが、幼いジョージ王子が標的にされた米国の風刺アニメ「The Prince」に対して抗議の声を上げず、英王室記者ダン・ウートン氏から非難を受けていた。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)