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ダイアナ元妃の舞台劇に専門家激怒 ヘンリー王子にネトフリとの契約解除訴え
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10月1日からネットフリックスで配信が開始されたブロードウェイ・ミュージカル「ダイアナ:ザ・ミュージカル」。英国では早くも高級紙「ガーディアン」が同作を酷評した。有名王室ジャーナリストのダン・ウートン氏も怒りのコラムを英紙に寄稿し、作品に抗議するためヘンリー王子は「ネットフリックスとの契約を即刻打ち切るべき」と主張している。
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ウートン氏の怒りは元妃を演じた俳優にも
英大衆紙「デイリー・メール」に寄稿したコラムで、ウートン氏が怒りを爆発させている。作品について「残酷で攻撃的、アンチ王室であり事実にも反している」と酷評。そして、ネットフリックスと協力しながら映像制作を進めるヘンリー王子に対して「関係をすぐに断ち切らなければ、王子の主張がすべて偽善になる」と契約解除を訴えた。
王子といえば、最愛の母が見舞われた“パリの悲劇”をめぐって徹底的なメディア批判を繰り広げており、最近でも欺瞞的な報道姿勢を激しく非難していた。
そんな王子だからこそ、元妃をはじめ家族でもあるロイヤルファミリーへの反感をむき出しにしたような作品を配信するネットフリックスに対し、「しっかりと抗議すべき」とウートン氏は力説する。
また同氏は元妃を演じた俳優にも言及。「ドイツ生まれで英国育ちのジーナ・デ・ヴァールはダイアナ(元妃)が亡くなった当時の年齢より3つも年上。これも驚くには値しない」と指摘し、実際の元妃より“魅力的に劣る人物”がキャスティングされたとの見方も示した。
さらに「はかないようなか弱さと無垢の魂、そんな世界中を魅了したダイアナ(元妃)の魅力は皆無。代わりにティーンのような音楽の嗜好を持つポップミュージック好きな考えの浅い女性として描かれている」と記し、ミュージカルの欠点を徹底的に指摘している。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)