漫画
“大人になったなぁ”と思う瞬間 エッセイ漫画に共感続々「衝撃だったよ」
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子どもって、大好きなお菓子をいつまでも大切に取っておいたり、長い時間楽しみたいからとゆっくり食べたりしますよね。にチョコレートは、大人になっても特別に好きなおやつだという人が多いのではないでしょうか。チョコにまつわるちょっぴり切ない思い出漫画が、インスタグラムで注目を集めています。作者のここ(coco.m.coco)さんに話を伺いました。
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天才的!? 1個のチョコを“4口楽しむ”裏ワザとは
「みなさんには、大人になったと感じる瞬間はあるだろうか」
漫画は、そんな語りかけから始まります――。
自称“貧乏育ち”のここさん。子どもの頃、大好きなチョコレートはめったに手にすることができないとても貴重なおやつだったそうです。
そこで編み出したのが、1枚の板チョコを長く楽しむための裏ワザ! それは、板チョコを溝に沿って割った1個をさらに4分の1に割り、それをちまちまと味わうというものでした。
「小さくても口に入れたらちゃんとチョコ! わたしって天才かも……!」
そう考えて、悦に入っていたそうです。そして時が過ぎ、ここさんはすっかり大人の女性に。当時、「チョコレートをそのままかじって食べる友達は貴族に見えた」けれど、今では自分も好きな時にチョコレートを買えて、おまけに溝に沿って割った1個をそのまま食べられるようになりました。
「私、今とっても大人になったなあって思ってる。しあわせ……」
しみじみと語るここさんに対し、「かわいそう……」と彼氏が心の中でつぶやくオチに読者は大爆笑! コメント欄には「分かる! 大人になって好きに食べられると知った時、衝撃だったよ」「私は何でも永遠に咀嚼してた」「私も同じ。長く味わいたくて分割してた」といった共感の声が続々届きました。
「マーブルチョコや飴玉も絶対に最後まで噛めなかった」
ここさんに漫画について詳しいお話を伺ってみました!
Q. 今回のエピソードを漫画にしたきっかけを教えてください。
「久しぶりに板チョコを食べていた時に、昔は溝に沿って割ったのをさらに小さく割っていたことを思い出しました。1個ずつ食べられる小さな幸せを噛み締めていると、隣にいた彼氏が『かわいそう』と笑っていたので、漫画にしたら面白いかなと思って描いてみました」
Q. 当時、ちびちびとチョコレートを食べているここさんを見たお友達の反応は?
「それがまったく覚えていなくて……(笑)。もしかしたら、恥ずかしくて隠しながら食べていたのかもしれません」
Q. 板チョコ以外にも、もったいなくて少しずつしか食べられなかったお菓子はありますか?
「今はあまり見かけない気がしますが、昔『チョコベビー』という小さなチョコがたくさん入ったお菓子があって、それは必ず1粒ずつ食べていました(笑)。マーブルチョコや飴玉も、絶対最後まで噛みませんでした! チョコが好きだったみたいで、チョコの記憶ばっかり出てきました」
Q. この他に、「大人になったなあ」と感じる瞬間があれば、教えてください!
「お金の不自由さを感じながら育ったので、クリスマスや誕生日にしか買ってもらえなかったものをいつでも好きに買える時は『大人になったなぁ』と感じます」
Q. 大きな反響となりましたが、心に残った読者からの感想などがあれば教えてください。
「意外と共感の声が多くて驚きました! 世代や地域性もあるかもしれませんが、皆さんそれぞれ不自由を感じつつも、工夫しながらおやつを楽しんでいたのかもしれませんね」
こうした思い出漫画の他、ここさんの漫画には等身大の日常が綴られています。思わず「分かる~!」と深くうなずいてしまう“女子あるある”から、「同期がマウント女だった話」「失恋に病んでスピリチュアルにハマりかけた話」などハラハラの実体験漫画まで! どれもタイトルを見ただけで読まずにはいられない、ユニークなエピソードばかり。漫画は、ブログ「ここぶろぐ」からも読むことができますよ!
(Hint-Pot編集部)