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メーガン妃は「嘘をついていると思う」 裁判所への謝罪に“天敵”の英司会者と実父が反応
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メーガン妃は今年2月、父トーマス・マークルさんに宛てた私信の掲載をめぐるプライバシー裁判で勝訴。訴えられた英大衆紙側は判決を不服として控訴し、裁判所に証人陳述書を提出した。裁判所がその文書を公開したことで、ヘンリー王子夫妻が「協力はしていない」と公言していた非公式伝記について著者2人に情報を提供していたことなど、さまざまな新事実が明らかに。そしてメーガン妃は証言を受けて「(メールなどの)やりとりを忘れていた」と謝罪した。今後の展開が注目を集める中、妃の“天敵”として知られる英有名司会者でジャーナリストのピアーズ・モーガン氏と手紙の受取人だったトーマスさんが反応。トーマスさんは妃が米議会への公開書簡に綴った少女時代の貧困エピソードも一蹴した。
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「やりとりを忘れていた」と妃は裁判所に謝罪
この裁判は英大衆紙「デイリー・メール」日曜版の「メール・オン・サンデー」が2019年2月、メーガン妃が実父トーマス・マークルさんに宛てた手紙の一部を紙面とウェブで公開した件をめぐるもの。今年2月に略式判決で妃側が勝訴したが、「メール」紙の運営企業である「アソシエーティド・ニューズペーパーズ(ANL)」側は判決を不服として控訴した。
控訴院は現地時間9日、ANL側の訴えに対する審理を開始。さらに10日には、当時ヘンリー王子夫妻の広報官だったジェイソン・クナウフ氏の証人陳述書が公開された。陳述書では、メーガン妃が手紙の中でトーマスさんを「ダディ」と記したのは公表された際に世間のイメージが良いようにと考えていたことや、また夫妻が「協力していない」と公言していた非公式伝記が執筆される際、共同著者にクナウフ氏を介して情報提供していたことなどが明らかになった。
これを受けて妃は声明を発表。「こうした(メールなどの)やりとりを忘れていた」とし、裁判所に謝罪した。
「クナウフ氏(の証言)について神に感謝したい」と父トーマスさん
そこで反応したのが、妃の“天敵”として知られる英有名司会者でジャーナリストのピアーズ・モーガン氏だ。
英大衆紙「ザ・サン」が掲載した記事によると、モーガン氏は「メーガン・マークル(メーガン妃)の言葉を一言も信じないと発言してから8か月、この発言が間違っていたのか注意深く検証したが、今もまだ彼女のことは信じられないままだ」と自身のツイッターに投稿した。
また英大衆紙「デイリー・スター」が掲載した記事によると、手紙を「メール」紙側に提供した当事者である父トーマスさんが英ニュース専門局「GB News」の番組に出演。トーマスさんは手紙の件で妃から絶縁された形になっており、王子夫妻の長男アーチーくん、そして今年の6月に生まれた長女リリベットちゃんの孫2人とも未だ対面を果たしていない。
ところが今回の証人陳述書で、手紙が公表されることを妃側が想定していたという事実が明らかになり、妃の形勢は不利になった。そこでトーマスさんは「クナウフ氏(の証言)について神に感謝したい」と語り、娘である妃が不利に追い込まれる状況に喜びを表したという。
また、「彼をここに連れてきて『シズラー』でステーキとともにささやかなディナーを楽しめたらうれしい」とも発言。妃は米議会への公開書簡で同店の「4ドル99セント(約570円)のサラダバーを食べて育った」とする少女時代の貧困エピソードを綴っているが、それも「バカげた話だ」とした。
さらに今回の件に関しては「多くを語れないが」としながらも、「彼女は(世間を)騙そうとしていた。彼女は嘘をついていると思う」とも語った。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)