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ヘンリー王子夫妻は「いつも後で周囲を混乱させることを言う」 SNS批判に専門家困惑
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ヘンリー王子は先日、米雑誌「ワイヤード」が主催したリモート形式のサミットに出演し、インターネット上にはびこる偽情報や誹謗中傷を真っ向から批判。そして「現在のネット上の問題が解決するまで、私たちはSNSには参加しない」と宣言した。しかしその一方で、王室ニュースも手がける記者はかつてヘンリー王子夫妻も「SNSの大ファンだったことがある」と指摘し、王子夫妻の現状に困惑を示している。
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王室時代のインスタアカウント停止からSNSへの情熱が失せた?
話題を呼んだヘンリー王子のサミット出演。SNS上の偽情報や誹謗中傷を強く批判しただけでなく、さらに「私はこのひとりでに作られた狂気(偽情報)で母を失いました」と語り、取材合戦の激化で引き起こされたダイアナ元妃の“パリの悲劇”を嘆いた。さらにはこうした偽情報が飛び交い、人を傷付ける誹謗中傷が存在する間は「SNSに参加しない」と宣言した。
英大衆紙「デイリー・メール」紙のコラム「エデン・コンフィデンシャル」などでおなじみの記者リチャード・エデン氏は先日、同紙のウェブメディア「メール・プラス」が公開している動画コンテンツ「パレス・コンフィデンシャル」に出演。そこで同氏は「ヘンリー王子の発言には聞いた後にいつも大変困惑させられます」と語った。
エデン氏は「彼ら(ヘンリー王子夫妻)はかつてSNSの大ファンでした。メーガン(妃)が有名になったのはブログ活動のおかげです。また、インスタグラムにも定期的に私生活を投稿していました。ハリー(ヘンリー王子の愛称)との交際も彼女の投稿がヒントとなって発覚したのです」と発言。
さらに「王室時代、2人のインスタグラムアカウント(sussexroyal)は大人気でした。しかし“王室引退”でロイヤルの文言が使えなくなり、アカウントをやむなく停止。すると途端に2人のSNSに対する情熱が失せてしまいました」と続けた。
また米動画配信大手のネットフリックスなどとは2人の知名度を莫大な契約金に換金することができたが、一時期はフォロワー1100万人を数えたインスタグラムは「金銭に結び付かなかった。そのことも2人を苛立たせた原因でしょう」と続けて、王子夫妻にとっては痛い部分も指摘した。
またサミットでの王子は、1月に当時のドナルド・トランプ米大統領のSNS投稿が引き金の一つになったとされる米ワシントンの暴動について「(ツイッターのCEO)ジャック(・ドーシー氏)にメールで警告した」とも発言していた。エデン氏はこれに対しても、「SNSから完全に撤退していた人がどうやってツイッター上の騒ぎを知ることができたのでしょう?」と皮肉のこもった発言も加えていた。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)