漫画
予防接種で泣くかと思えば…母が「こいつちょろい」と思った漫画 読者から共感殺到
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大人でも注射が苦手という人はたくさんいます。では、まだ自我が確立していない赤ちゃんではどうなのでしょうか? 予防接種を受けた際、意外な反応を見せたという赤ちゃんの漫画が話題になっています。作者のたからなふら(@takara12345)さんに、漫画を描いた経緯や現在についてお伺いしました。
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血が見えなければ大丈夫? 作者幼少期のエピソード
たからさんが漫画で描いたのは、幼少の頃に初めて予防接種を受けた時の話です。母から「最高にちょろい」と思われたといいます。
たからさんを連れて病院を訪れたお母さんは、注射を終えてギャン泣きしながら出てくる赤ちゃんを見かけました。その“赤ちゃんらしい反応”に「やっぱりうちもあぁなんのかね……」と少し身がまえつつ接種が行われる処置室に入ります。
すると予想に反して、たからさんは注射の針が刺さっても無反応。まったく泣くこともなく、会計のため待合室に戻ったお母さんは「楽だった……」と安堵しました。
ところが、たからさんは少し経ってから予想外の反応を示しました。何と、注射用保護パッドにうっすらと血がにじんでいるのを見つけ、恐怖と痛みで泣き出したのです。確かに大人でも怪我などをした時、認識するまでは痛みを感じないことがありますよね。
けれども、お母さんが「ちょろい」と感じたのはその後。「痛いの飛んでけ」をしながら、腕まくりを直してあげたところ、たからさんはケロリと泣きやみました。そこで、試しにもう一度腕まくりをしてあげるとまた号泣。そして、また袖を戻してあげると笑顔を浮かべたのです。
この愛らしいエピソードは大反響を呼びました。3.1万件もの“いいね”を集めた他、「んっふ かわいすぎて変な声出た」「我が子もこんな感じに注射されてしばらく経ってから泣き出しました。診察室入ってすぐに泣くようになるのは実は1歳過ぎたくらいかもしれないです」「確かに幼い頃の注射はほとんど泣きませんが、大きくなった4歳頃から苦手な子と大丈夫な子に分かれますよね」など、たくさんの感想が寄せられています。
「そんなちょろいわけないだろ」と思っていた
たからさんに漫画を描いたきっかけや反響後の気持ちなど、詳しくお聞きしました。
Q. 今回のテーマで漫画を描こうと思ったきっかけを教えてください。
「小学6年生の頃、飼っていたハムスターの行動がきっかけで、自分が赤ん坊だった頃のエピソードを親から聞きました。その思い出を1つ前の漫画で描いていた時、今回の話も聞いたことを思い出したんです。また、昨今は注射の話題が多いので『そう言えば“ちょろい話”があったな』と思い、描きました」
Q. お母様からこのエピソードを聞いた時の率直なお気持ちを教えてください。
「聞かされた当時の私は小学生だったのですが、一人っ子で身近に幼児もいなかったため、『そんなちょろいわけないだろ』と思っていました」
Q. その後、注射が苦手になったと作中にありましたが、現在も苦手ですか?
「今も注射は苦手なままです。採血でもワクチンでも、気を紛らわすために爪をこすり合わせたり、できるだけ遠くを見たり、逆に見つめてみたりといろいろと試行錯誤しています。いつか克服したいです」
Q. 大きな反響になりましたが、心に残った感想を教えてください。
「ここまで反応が大きくなるとは思っていませんでした。『うちの子どももこうだった』などの感想もいただき、『自分だけがちょろいわけじゃなかったんだなぁ』と思いました」
ジャンガリアンハムスターやエゾモモンガ、ポメラニアンなどのかわいらしい動物を描いたオリジナルのLINEスタンプも人気のたからさん。幼少期のほっこりエッセイ漫画に今後も期待が集まっています。
(Hint-Pot編集部)