漫画
傘を差したい2歳児 あと一歩の惜しい姿描く漫画に癒される人続出 「ある意味天才」
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子どもは2歳頃から「自分でやりたい!」と主張する物事が増えていきます。子どもの“やりたいこと”はなるべく尊重してあげたいのが親心。少しずつできることが増えていく子どもたちの姿をうれしく感じる一方で、本当にできるのかドキドキしながら見守っている親は多いかもしれませんね。そんな子どもの成長を描いた、「土砂降り時の挑戦」という漫画が話題を呼んでいます。作者のトン(ton_father)さんに話を伺いました。
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1年間の育休取得経験も 主体的に育児をするパパのトンさん
トンさんは育休取得経験のある1児のパパ。ママである奥チョさんとの間に、もうすぐ3歳になる息子、サクちゃんがいます。
奥チョさんは実姉の介護をしているそう。そこでトンさんが主体となって育児をするため、サクちゃん誕生後1年間の育休生活が始まりました。トンさんはそれを機に、キラキラと輝くようなサクちゃんの成長の日々を残しておきたい――と考えて、インスタグラムやブログ「それいけ!育休男子」でエッセイ漫画を公開し始めたそうです。
最近話題になったのは、「土砂降り時の挑戦」と題したある雨の日のエピソードです。その日はあいにく土砂降り。自宅の駐車場から玄関までのわずかな距離も、傘を差さなければ歩けないほどでした。
そこでトンさんは片手でサクちゃんを抱っこし、片手で傘を差して玄関に向かおうとしました。ところが、何でも自分でやりたがるお年頃のサクちゃんは、自分で「傘持つぅ!」と駄々をこね始めます。
「ここでご乱心の方が怖い……」と思ったトンさんご夫婦は仕方なく、後部座席に置いておいた折りたたみ傘をサクちゃんに持たせることに。サクちゃんはご満悦で傘を片手に歩き出します。しかし、その使い方は何とも惜しい! 使い方が間違っていることに気付いていないサクちゃんを、ご夫婦は後ろから優しくサポートするのでした。
チャーミングなサクちゃんの傘使いに、漫画を読んだ読者はほんわか! 「かわいすぎて癒やされました」「傘の使い方がある意味、天才! だってみんなを笑顔にしてくれるから」など、インスタグラムやブログの投稿に温かなコメントが届いています。
家にたどり着いたサクちゃん 「“立派にやり遂げた”満足げな表情」
作者のトンさんに、詳しいお話を伺いました。
Q. 今回のテーマで漫画を描いたきっかけは?
「マイペースな姿が面白く、これぞサクちゃんらしいエピソードだなぁと感じ、ぜひ記録に残したいと思ったからです」
Q. 家に着いた後、サクちゃんの様子はいかがでしたか?
「“立派にやり遂げた”というような満足げな表情だったので、笑ってしまいました」
Q. トンさん夫婦が子育てにおいて、大切に思っていることは何ですか?
「今の楽しい暮らしを、感謝とともに満喫することです。子育てを心から楽しむ気持ちを大切にし続けていきたいと思っています」
Q. 最近、サクちゃんが「自分でやりたい」と言っていることはありますか?
「車の運転や家庭菜園の畑を耕すことです。割と壮大です……」
Q. トンさんの漫画を楽しみにしている読者の皆さんにメッセージをお願いします!
「子育てを通して感じる驚きや喜びを多くの方と共有できることが、とても楽しいです」
育児は毎日発見の連続。今回は両親のサポートを受けたサクちゃんですが、きっと近い将来1人で傘を持ち、いろいろな場所へ出かけられるようになるでしょう。そんな限られた大切な一瞬一瞬を、トンさんは漫画に綴っています。
(Hint-Pot編集部)