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ヘンリー王子は「自分以外の全員を責めているだろう」 再燃した裁判めぐり専門家が推測

著者:森 昌利

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ヘンリー王子【写真:AP】
ヘンリー王子【写真:AP】

 ヘンリー王子の公式自叙伝で知られる王室作家アンジェラ・レヴィン氏。王子を直接取材した経験などを通じ、王子の人となりを知る専門家になった。もちろん、控訴で再燃したメーガン妃のプライバシー裁判にも注目している一人だ。そのレヴィン氏が、メーガン妃を謝罪に追い込んだ元広報官ジェイソン・クナウフ氏の証人陳述書などに対し「ヘンリー王子は自分以外の全員を責めていることでしょう」と発言して話題になっている。

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妃が「覚えていなかった」事実は「非常に皮肉なことです」と専門家

 メーガン妃が父トーマス・マークルさんに書いた手紙、その誌面掲載をめぐり妃が「メール・オン・サンデー」(「デイリー・メール」日曜版)などの運営企業「アソシエーティド・ニューズペーパーズ(ANL)」をプライバシー侵害などで訴えたこの裁判。2月に妃が勝訴する略式判決が下されたが、ANL側は控訴。現地時間9日から11日まで、英控訴院ではANL側の訴えに対する審理が行われた。

 妃が手紙を書く際にいずれ公開されることを想定していたと主張するANL側は、当時ヘンリー王子夫妻の報道官を務めていたジェイソン・クナウフ氏の証人陳述書を提出。これが10日に公開された後、11日には王子夫妻がクナウフ氏と交わしたテキストメッセージとメールの本文も公開された。これにより、王子夫妻が「協力していない」と公言していた非公式伝記本について、共同著者2人に情報提供していたことなどが明るみに出た。

 英大衆紙「ザ・サン」電子版が掲載した記事によると、王室作家のアンジェラ・レヴィン氏は同メディアに対し「ハリー(ヘンリー王子の愛称)は今回の件で自分以外の全員を責めていることでしょう」と語った。

 レヴィン氏は王子が激怒する根拠として、つい最近も本人が公の場でメディアやSNS上の偽情報を痛烈に批判していた事実があると指摘。他人の情報操作や噂の拡大を非難する一方、妃が都合の悪い情報を「覚えていなかった」事実について「非常に皮肉なことです」とも語り、またも露見した王子夫妻のダブルスタンダードにため息をついた。

 妃は同じ10日に公開された新しい証人陳述書で「こうしたメールを見直すメリットがなかったためとはいえ、やりとりしたことを忘れてしまい、裁判所にこの事実を伝えなかったことを謝罪します」と記し、「被告や裁判所を誤解させたいという意図はまったくありませんでした」と続けている。

 これまでも英メディア上では、数々の王室専門家が“妃のチアリーダー”とも呼ばれる共同作者のオミッド・スコビー氏にまったく協力をしなかったというのは“不自然”と指摘していた。ところが王子夫妻は、一切関係ないと主張。そうした状況で11日に公開されたテキストチャットとメール本文には、王子が非公式伝記本とは無関係とすることに王子が「完全に同意する」とする部分もあったという。

 レヴィン氏はこうした一連の報道を鑑み、「メーガン(妃)に対する信用がこれでガタ落ちになる」と断言した。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)