どうぶつ
元保護犬が“部位”を説明 かわいい焼き肉店員の写真が話題 「いつか会いに行きたい」
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お店に看板犬や看板猫がいると、ついつい足を運んでしまいますよね。ツイッターで注目を集めているのは、焼き肉店でお手伝いをするいぬの男の子。投稿について、飼い主さんに話を伺いました。
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肉の部位をシャツでお知らせ 働く看板犬
「肩ロース」「サーロイン」など牛肉の部位が書かれたTシャツを着て店内を闊歩しているのは、5歳になる「アロ」くん。
ユニークなTシャツは焼き肉店を経営している飼い主さんがデザインしたもの。「お肉の説明をしてもなかなかピンとこないお客様が多かったので、何とか分かりやすく、楽しく伝える方法はないかなと考え、この洋服を作ることにしました」と発案のきっかけを話してくれました。
看板犬のアロくんに着せるとお客さんは大喜び。飼い主さんは「お肉の説明を聞くよりも、皆様笑って写真を撮ることに夢中です」と目を細めています。
アロくんの勇姿をたくさんの人に見てほしいと、飼い主さんは1枚の写真をツイッターに投稿。ツイートでは「僕は焼肉屋で働く犬だからって、ご主人が制服を作ってくれたんだ。僕を使ってお肉の部位を説明してるんだ」とアロくんの気持ちを代弁するとともに、「お客さんは説明を聞くより僕を見てずっと笑って写真を撮っているんだ。そんなにおもしろいかなぁ」と店内でのエピソードも添えました。
愛らしい姿に目を奪われた人からは「いつか会いに行きたいな~」「本当にこんなかわいい子が働いてるんですか!?」などのリプライ(返信)が寄せられています。
思わぬ反響に「アロをきっかけに、さまざまな方にお店に足を運んでもらえるようになり本当にうれしく思います。また、愛犬と一緒にご来店される方々も増え、楽しい営業ができています」と感謝しています。
殺処分寸前のところを保護 「保護犬支援の活動もしたい」
いぬとの暮らしに憧れていた飼い主さんは、今の配偶者さんとの婚約をきっかけにお迎えすることを相談。保護犬の里親募集をインターネットで見つけ、「一匹でも命が救えるのなら」とすぐに面会に行ったそうです。
「アロ以外の保護犬もたくさんいたのですが、ゴールデンレトリーバーと柴犬、秋田犬のミックスという珍しさに惹かれ、やはりこの子がいいなと妻と話して決めました」と出会いを回想します。
殺処分寸前だったアロくんでしたが、2016年10月に飼い主さん宅に迎えられ家族の一員に。かっこいい名前は、「魂を導く者」という意味を持つネイティブ・アメリカンの言葉が由来です。
元保護犬のため臆病なところがありますが、常連客の来店にはシッポを振って喜ぶそう。「はじめましてだと少し怖がりですが、徐々に慣れていきます。心を開くと大好きという気持ちを全面に出してくる、とてもかわいいいぬです」と様子を教えてくれました。
2019年12月に開業した「焼肉孔明」(千葉県市川市行徳駅前2-25-15)は「愛犬と一緒に焼肉が楽しめる」珍しいお店。「わんちゃん用のメニューもございますので、一緒にお食事をお楽しみいただけます」。また人間用には、お昼はハラミステーキ丼やハンバーガーなどのランチメニュー、夜は銘柄牛の希少部位や、度肝を抜くおいしさという極上厚切りタンがおすすめとのこと。
そして飼い主さんは最後に、「保護犬だったアロがこんなに幸せに過ごしていることを多くの人に知ってもらい、焼肉店だけではなく、保護犬のための活動も積極的に行いたいなと思っています」と今後の抱負についても語ってくれました。
アロくん、これからも看板犬として飼い主さんと一緒にお店を盛り上げてね!
○取材協力:アロ犬さん ALO dog(@dog_alo)さん
(Hint-Pot編集部)