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多頭飼育崩壊で虫を食べて…救われた元保護犬が幸せな古民家暮らし

著者:Hint-Pot編集部

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ママに抱っこされ、幸せそうな禄くん【写真提供:保護犬の禄と家族の記録(roku.hogoken)】
ママに抱っこされ、幸せそうな禄くん【写真提供:保護犬の禄と家族の記録(roku.hogoken)】

 昨年も多くの「多頭飼育崩壊」のニュースが報じられました。これは繁殖などでペットが増えすぎ、飼育不能に陥った状態を指します。昨年6月に動物愛護法が改正されたことで、こうした環境に置かれた動物たちに救いの手が差し伸べられる機会が増え、多くの命が救われるようになりました。今回紹介する禄くんも、そんな劣悪な環境からサバイブした元保護犬です。お迎えから現在まで、飼い主さんに家族の歩みを伺いました。

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人懐っこくて優しい禄くんと飼い主さんの不思議な縁

 奈良県の古民家でほのぼのと暮らしている推定年齢1歳の禄くん。垂れ耳がキュートな男の子です。飼い主さんによると、とても人懐っこくひょうきんで優しい性格。しかし、禄くんには想像を絶する過去があります。

 禄くんが生まれたのは、100頭を超えるわんちゃんが狭いスペースでひしめき合い、犬の排泄物や体毛などが床を埋め尽くす劣悪な環境。ごはんも均等には行き渡っていなかったようです。

「そのおうちにいた頃は、虫をよく食べていたようです。そのため、家に来たばかりの頃は必死に虫を見つけては食べていました。大変な環境だったのだと思います」

 そんな禄ちゃんとのご縁をつないでくれたのは飼い主さんの友人で、犬の保護活動を行っている方でした。その友人はレスキューのため、禄くんが保護された多頭飼育崩壊の現場に行っていたそう。そのことがきっかけで飼い主さんは保護犬を見学し、そこで不思議なことに禄くんと惹かれ合ったといいます。

「保護施設でボランティアをしている中学生の女の子が、『この子すっごく性格がいいんです!』と言って連れてきてくれた子が禄でした。初対面の印象は、極度に怖がることもなく、優しそうなわんちゃんだなと思いました」

 本当はこの日、まずは保護犬について学んでみたいと思い、見学のみの予定だったそう。ところが、気が付いたら禄くんを迎えるための譲渡に関する説明を聞いていました。

「おかしいくらいに、流れがスムーズでした。私もこんなこと初めてで。実は禄の名前は、私が昔見た夢が由来。それは未来から息子が会いにきてくれるというもので、その男の子の名前が『禄くん』でした。今では禄は、本当にあの夢の中で見た息子なんじゃないかと思っています」