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ホットミルクを作るとできる「膜」 その正体とは? 全農が紹介した“防止法”に反響
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秋から冬へと季節が移るにつれ、長い夜のおともとして温かい飲み物が手放せなくなりますね。そこで「ホットミルク」をチョイスする方も多いでしょう。しかし、牛乳を温めた時にできる「膜」がどうも苦手……といった声も。そこで、JA全農(全国農業協同組合連合会)広報部(@zennoh_food)の公式ツイッターが「膜」のできない方法を紹介し、大きな反響を呼んでいます。
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牛乳を温めるとできる「膜」 実は健康にプラス?
健康に良いことが広く知られている牛乳。含まれている栄養素としてはカルシウムが有名ですが、株式会社明治の公式サイトなどによると、それ以外にもタンパク質や脂質、ミネラル、ビタミンなどがバランス良く含まれているそう。毎日積極的に飲みたいものですね。
その一方で、牛乳を温めた時に表面にできる「膜」がどうしても苦手、という声があるのも事実。この膜の正体は一体何なのでしょう。
一般社団法人 日本乳業協会の公式サイトによると、この膜が張るのは「ラムスデン現象」によるもの。牛乳は加熱すると表面の水分が蒸発するため、牛乳中の脂肪とタンパク質が濃縮されて凝固します。これがいわゆる牛乳の膜です。
加熱時間と温度に比例して厚くなるため、豆乳からできる「湯葉」も同じ原理で作られているそう。また、最初にできる膜の約70%は脂肪、約20~25%はタンパク質のため、健康にはプラスなものといえます。
とはいえ、口当たりを気にする方はホットミルクを作る際、電子レンジを使わず鍋に入れた牛乳をかき混ぜながら温めて膜の発生を防いだ経験もあるのでは。そんな手間を省くため、今回全農では「“お砂糖を混ぜてから”温めると膜ができにくいです」と紹介しました。
このコツは昨年も紹介されていますが、今年も反響は大きく2.2万件以上の「いいね」が。リプライ(返信)欄には「絶対試す」「あの膜が嫌いなのでありがたいです」「また一つ賢くなった」といった声が寄せられました。
全農は公式noteで、ショウガ、ハチミツを入れて作る「ジンジャーハニーミルク」などのレシピも紹介しています。温かい飲み物の需要が高まるこれからの季節、膜のないホットミルクで一息つく時間を作ってみてはいかがでしょう。
(Hint-Pot編集部)