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メーガン妃親友との写真も… ウイリアム王子たち描いた番組の進行役が新たな波紋呼ぶ

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ウイリアム王子とヘンリー王子【写真:AP】
ウイリアム王子とヘンリー王子【写真:AP】

 英公共放送BBCが放送した、ウイリアム王子とヘンリー王子、そしてメディアの関係をテーマとするドキュメンタリー番組が波紋を広げている。番組内容を一部否定するような英王室の共同声明が含まれた異例の構成を、英メディアは一斉に報道。さらに、番組の進行役を務めたジャーナリストの過去にも注目が集まった。英紙は、同氏が過去に王室に対する“過激な発言”を繰り返していた事実や、メーガン妃の親友と撮影した写真などを“発掘”し報じている。

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2012年に発表した記事で王室に対する“衝撃的”な発言

 物議を醸しているドキュメンタリー番組は、BBCが放送した「The Princes and The Press(王子たちと報道)」。ウイリアム王子とヘンリー王子の両王子とメディアとの関係が、いかに変化していったかが複数の証言などで綴られる内容だ。

 ところが、番組最後にはバッキンガム宮殿とケンジントン宮殿、クラレンス・ハウスの共同声明が表示された。その共同声明は、報道の自由を尊重しつつも「しかしながら、事実として提示されているものが、匿名の情報源による誇張された根拠のない主張である場合が多すぎます。そして、BBCを含む誰かが彼らに信頼性を持たせることは残念です」とする内容。番組内容を間接的に否定するニュアンスだったため、英メディアはこれを一斉に報じた。

 そして放送後は、番組進行役を務めたジャーナリストのアモル・ラジャン氏についての報道も。英大衆紙「デイリー・メール」が掲載した記事によると、同氏は2012年当時に携わっていた英紙「インディペンデント」で、“衝撃的”な発言を含んだ記事を複数執筆したという。

「メール」紙によると、同氏は共和主義の支持を自称。ウイリアム王子夫妻の第1子妊娠発表後には、王子夫妻に向けた公開書簡で祝福の言葉を贈る一方、「ロイヤルパトロネージや特権階級という贅沢の放棄」を促し、そうすることで「皆が勝者になる(誰もが得をする)」と主張した。また、王子夫妻の公的な役割について「完全な詐欺」と疑問を呈する部分などもあった。

 さらに別の記事では、フィリップ殿下を「人種差別主義のバフーン(道化師)」、チャールズ皇太子を「サイエンスに関してまったく無知」などと表現したという。

メーガン妃親友との写真も明るみに 続いて本人は記事について謝罪

「メール」紙はこれを伝える記事中で、2015年のパーティーで撮影されたラジャン氏の写真を公開。同氏が肩を並べているのは、メーガン妃の親友として知られるファッションデザイナーのミーシャ・ノヌー氏を含む妃の仲間たちだった。また、ブランド「Marchesa」の共同設立者2人と写っている写真も。メーガン妃は過去に同ブランドのモデルを務め、現在も定期的にこのブランドを紹介しているという。

 BBCのスポークスマンはこの写真について、「何か意味があると考えるのはバカげている」とコメント。「彼(ラジャン氏)が覚えている限り、この写真の前後に彼ら(ノヌー氏ら)に会っていません。彼はこれまで言葉を交わしたことさえ覚えていません」と述べた。

 そしてラジャン氏本人は現地時間2日、自身のツイッターアカウントで過去に執筆した記事の表現について謝罪。「私はそれ(記事)を深く後悔していると言わせてください」「失礼で未熟なことを書いた事実を本当に恥じる気持ちで振り返っています」などと発言した。

 さらに続いてBBCは現地時間3日、渦中のドキュメンタリー番組に関する声明を発表。「我々は80時間以上のインタビューを実施し、多種多様な取材対象者の意見を求めました」などと制作の背景を明らかにした。これを伝えた「メール」紙は、一般的にBBCは番組について100件以上の苦情を受けた場合にそうした回答を公開すると指摘している。

(Hint-Pot編集部)