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英王室が異例の“失望”声明 ウイリアム王子とヘンリー王子の新ドキュメンタリーが波紋
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英公共放送BBCは現地時間22日夜、全2回で構成されるウイリアム王子とヘンリー王子のドキュメンタリー番組を放送。王子2人とメディアの関係をテーマにしたものだが、この日に放送された第1回の最後に現れたのは“失望”の意を示す英王室の声明だった。番組の内容を一部否定するような内容とあり、英メディアは一斉にこれを報じている。番組では一体何が描かれていたのだろうか。
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BBCが英王室の怒りを買ったというトーンで一斉に報道
物議を醸しているBBCのドキュメンタリー番組は「The Princes and The Press(王子たちと報道)」。この「王子たち」とはもちろん、ウイリアム王子とヘンリー王子のことだ。第1回の「The New Generation(新世代)」では、エリザベス女王のダイヤモンド・ジュビリー(2012年の在位60周年)以降、両王子とメディアとの関係がいかに変化していったかが複数の証言などで綴られた。
この番組は両王子の“戦い”についても触れているとして、放送前から注目を集めていたもの。英高級紙「テレグラフ」などは、バッキンガム宮殿のスタッフが放送前に番組を見ることが許可されなかったことから、王室とBBCによる今後のプロジェクトについてボイコットをほのめかしたと放送前から伝えていた。
そして迎えた月曜夜の放送、番組の最後に登場したのは、エリザベス女王を代表するバッキンガム宮殿とウイリアム王子のケンジントン宮殿、チャールズ皇太子のクラレンスハウスによる異例の共同声明だった。
声明ではまず前提として「自由であり信頼できるオープンな報道は、健全な民主主義にとって極めて重要です」と報道の自由を尊重する重要性が示された。だが「しかしながら、事実として提示されているものが、匿名の情報源による誇張された根拠のない主張である場合が多すぎます。そして、BBCを含む誰かが彼らに信頼性を持たせることは残念です」と続けられている。
これを受けて英メディア各紙は、“BBCが英王室の怒りを買った”というトーンで一斉に報道。BBCは今年5月にも、ダイアナ元妃が1995年に出演したインタビュー番組での不正をめぐり謝罪する事態になっていた。
メーガン妃の弁護士も出演し妃の“スタッフいじめ疑惑”を否定
では、ドキュメンタリー番組の具体的な内容とはどのようなものだったのか。英大衆紙「デイリー・メール」はいくつかのポイントをまとめている。
まず、ヘンリー王子夫妻の非公式伝記「Finding Freedom(自由を求めて)」の共同著者オミッド・スコビー氏が、他のロイヤルの王室スタッフが、ヘンリー王子とメーガン妃に関するネガティブな話をメディアにブリーフィング(簡単な報告)していたと主張。
しかし、ジャーナリストで「メール」紙の電子版「メール・オンライン」でコラムニストを務めるダン・ウートン氏は、ヘンリー王子の行動に「困惑した舞台裏の人々」がメディアにそのことを話しただけだと反論した。
また、メーガン妃の弁護士による妃の“スタッフいじめ疑惑”否定や、私立探偵が2004年当時にヘンリー王子のガールフレンドだったチェルシー・デイビーさんの電話盗聴を認め、謝罪したことなども番組に含まれている。