強くて優しい正義の味方、みんな大好きアンパンマン！　いつの時代もアンパンマンは小さな子どもたちに大人気です。「うちの子も一時期、夢中で……」という育児経験者も多いはず。思わずクスリと笑ってしまう、アンパンマン大好きな1歳児が巻き起こしたキュートな事件のお話をご紹介します。漫画の作者、まろ（maromrt）さんに話を伺いました。

　◇　◇　◇

大興奮で遊んでいたはずが…

　まろさんは、娘・メメちゃんの日常や家族のエピソードをコミックエッセイにしてインスタグラムに投稿しています。ユニークかつチャーミングなタッチで描かれる“お茶目なメメちゃん”の成長記録は大人気です。

　最近、話題になった漫画のタイトルは「現実」。事件のきっかけは、メメちゃんの“ばあば”（祖母）がプレセントしてくれた花火でした。その花火にはおまけで、メメちゃんが大好きなアンパンマンのうちわが付いていたそうです。

「あんぱっ……あぱ！」

　まろさんがワクワクしながらうちわを渡すと、案の定メメちゃんは大喜び！　言葉にならない様子で大興奮し遊んでいたそうです。

　ところが！　何と10分後には、そのうちわが無残に食いちぎられた状態で床にポイされていました。

「うちわだから、どう遊んでいいか分からなかったのかも」と、シュンとしながらうちわを片付けるまろさん。けれど、ふとアンパンマンのとあるシーンを思い出します。それはアンパンマンがお腹を空かせた人に自分の頭（あんパン）をちぎって差し出すシーンでした。

　こうして状況を何となく察するまろさん。メメちゃんはうちわを見ているうちに、“とってもおいしい”はずの顔を、現実でもお味見したくなったのでしょう。

「ひゃああ～！　かわいい！」「食べちゃった時のメメちゃんの顔が見たかった！」「アンパンマンのくれる“顔”、めっちゃおいしそうだもんね」「おいしくなくて、びっくりしたでしょうね」

　オチを知った読者はみんな、メメちゃんのかわいすぎる行動にメロメロ！　また、「食べようとするなんて、めっちゃ頭良い！」と、メメちゃんがうちわを見てアニメのシーンを連想したことに感心しきりの声も見受けられました。