色づいていた木々の葉が散り、庭や道端を染める風景は趣がありますよね。そうした風情に浸りたくなるのは、どうも人間だけではないようです。落ち葉に“埋もれた”いぬの写真が、ツイッター上で大きな注目が集めています。その姿はまるで温泉につかって極楽を感じているかのよう。動画で撮影された姿も必見です。文字通り季節を“体感”するわんちゃんについて、出会いや撮影時の様子などを飼い主のけも（@sokonron）さんに伺いました。

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保健所のウェブサイトを通じて出会った元保護犬　庭に放置していると…

　庭に積もった落ち葉の山に埋もれているのは、10歳の男の子「レオ」くん。かっこいいお名前は、漫画の神様こと手塚治虫氏の代表作「ジャングル大帝」の主人公にあやかって付けられました。性格は臆病で、人間があまり好きではないとのこと。

　レオくんとは保健所のウェブサイトを通じて出会ったそうです。現在の家に引っ越すことが決まりいぬとの生活を考えていたところ、サイトでレオくんの姿に目が留まり保護主さんに連絡。そこからすぐにお迎えできた“スピード縁組み”だったといいます。

　ある日、そんなレオくんを自宅の庭に放していたけもさん。家の中に入ってこようとしないため気になって姿を見にいくと、今回話題になった衝撃の光景が目の前に広がっていました。

　けもさんによると、レオくんが庭に穴を掘ってそこに入ることは度々あったそう。ですが、落ち葉の山に埋もれていたのは今回が初めて。落ち葉に埋もれる状態は10分ほど続いていましたが、けもさんは「様子を見にいかなければもっと続いていたと思います」と語ります。

　確かに、まるで悟ったようなレオくんの表情からは“動かない意志”が伝わります。季節の趣を全身で感じる魅力にとらわれてしまったのかもしれませんね。

　けもさんがこの写真をツイッターで公開すると、19万件近い“いいね”を集める大きな反響を呼びました。また、リプライ（返信）欄には「保温性が良くて温かいのかも」「野生ごっこかなぁ……？」「何だ、このかわいい生き物は」といった反応に加え、「落ち葉温泉」など、落ち葉に埋もれる姿を温泉で温まる様子に例えるコメントも多く寄せられています。

　けもさん宅には5歳のねこ「凪（なぎ）」ちゃんも暮らしています。けもさんが見た2匹の関係は「仲良しとは言えませんが、悪くもないという感じ」とのこと。もしかすると、レオくんは“落ち葉に埋もれる魅力”を凪ちゃんに報告しているかも？

（Hint-Pot編集部）