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備蓄食料品にホットケーキミックス 警視庁はフードロス回避のお手軽レシピも公開

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著者:Hint-Pot編集部

家庭ではおなじみのホットケーキミックス。災害時の備蓄食料品に向いているとの声も(写真はイメージ)【写真:写真AC】
家庭ではおなじみのホットケーキミックス。災害時の備蓄食料品に向いているとの声も(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 12月に入ってから地震が頻発し、大雪など自然災害に対する脅威も増えている昨今。いざという時のために、食料品を備蓄している人も多いでしょう。ですが、普段使うことがないため、気付いた時には期限切れ間近……なんていうことも。そんな中でフードロスを避け、なおかつ子どもも喜ぶメニューのレシピを警視庁警備部災害対策課が紹介しています。クリスマスにもぴったりなケーキ作りに挑戦してみてはいかがでしょう。

 ◇ ◇ ◇

備蓄食料品の必要量は「最低3日分、推奨1週間分」

 2011年の東日本大震災以降、各地で頻発する地震や台風、大雨による洪水など自然災害の猛威を再認識したことで、備蓄食料品のあり方が見直されています。昔は乾パンや缶詰などが主流でしたが、最近はさまざまなレトルト食品が揃い、缶詰のバリエーションも豊富になりました。食品メーカーも飽きがこないような非常食セットを開発しており、スーパーやネット通販などで簡単に購入することができます。

 首相官邸公式ウェブサイトでは、電気やガス、水道などのライフラインが止まった場合に備え、最低3日分、推奨1週間分の非常食の備蓄が望ましいとしています。また農林水産省公式ウェブサイトの「緊急時に備えた家庭用衣料品備蓄ガイド」では、主食として無洗米やレトルトごはん、カップ麺以外にも小麦粉の備蓄を推奨。缶詰類やレトルト食品、ロングライフ牛乳なども必需品でしょう。

 それでも、災害時に備蓄食料品だけでの食生活では飽きてしまうでしょうし、ストレスも溜まります。そこで、備蓄食料品の「小麦粉」を「ホットケーキミックス」に変える方も。未開封なら長期保存が可能な上、最近は卵を必要とせずに水だけでできるものも販売されています。

備蓄品の入れ替え時に活用も お手軽ケーキのレシピ

 もちろん、一番は災害が発生せず備蓄食料品を使う必要もないこと。そこで注意したいのが賞味期限です。農林水産省公式ウェブサイトでは「賞味期限などを考えながら計画的に消費し、消費した分を新たに買い足すようにするだけで、かなりの備蓄ができます」と積極的な“入れ替え”を呼びかけています。

 さらに、警視庁警備部災害対策課の公式ツイッター(@MPD_bousai)は先日、備蓄食料品の中からホットケーキミックスとミカンの缶詰を使ったお手軽ケーキのレシピを紹介しました。

 用意するのはホットケーキミックス150gとミカンの缶詰以外に、無糖ヨーグルト80g、砂糖70g、卵2個、サラダ油大さじ3杯。耐熱容器にミカンを敷き詰め、他の材料と一緒によくかき混ぜたホットケーキミックスを流し込み、180度に予熱したオーブンで20分焼きます。粗熱が取れた頃に裏表をひっくり返し、冷めたら完成。「甘いだけでなく、ミカンの酸味もあり、おいしかったです」と感想も添えられています。

 これに生クリームや他のフルーツなどでデコレーションすれば、これからの季節にぴったりなクリスマスケーキにも。家族でケーキを作りながら、防災意識を高めてみてはいかかでしょうか。

(Hint-Pot編集部)