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年越しそばは3人に2人? 毎年決まった時期に食べるものランキング 意外な傾向も
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古き伝統を重んじ、新しい文化を取り入れることに寛容な日本において、ある季節や時期を迎えると必ず食べるものって誰にもありますよね。スーパーで売り出されているものやテレビCMなどの宣伝を見て「もうそんな季節か」と思う人は多いでしょう。でも、それをみんなが口にしているのかと言われると、意外とそうでもないことが……。情報通信企業が行った日本の食習慣に関する調査では、「毎年特定の時期に食べるもの」の傾向が浮かび上がってきました。
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1位の「年越しそば」は3人に2人が食べている!
株式会社リクルート(東京都千代田区)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は11月下旬、「縁起を担いだものや時節柄のもの、日本の慣習に沿ったもので食べているもの」に関するアンケートを実施しました。対象は全国の20~60代男女1034人(男性517人、女性517人)です。結果のランキングを4位から順に見てみましょう。
【4位:節分の恵方巻 44.1%】
節分の時期になると全国のコンビニエンスストアでも気軽に購入できる恵方巻。元はといえば大阪が発祥の食文化です。節分の夜に神様がいる縁起の良い方角とされる「恵方」に向かって太巻き寿司を丸かぶりしながら願い事をする、というのがならわしとされています。とはいえ、その起源ははっきりしておらず、諸説入り乱れているようです。
【3位:クリスマスケーキ 52.0%】
イエス・キリストのバースデーケーキが由来とも言われているクリスマスケーキ。海外では英国のクリスマスプディングやドイツのシュトレンなど伝統菓子がメインですが、日本はスポンジにクリームを塗り、イチゴなどフルーツを乗せたデコレーションケーキが定番ですね。
【2位:年始のおせち 55.8%】
めでたさを重ねるという意味合いで重箱に入れられるおせち料理。正月の間、しばらく食べられるようにさまざまな具材が詰められ、その具材一つひとつに「鯛=めでたい」や「黒豆=まめまめしく働ける」といった意味があります。作るのに手間がかかるものですが、近年はお一人様用のおせちも販売されており、気軽に正月気分を味わえるようになりました。
【1位:年越しそば 66.7%】
大晦日の夜に年越しそばを食べる習慣は、遅くとも江戸時代後期の大阪には存在していたと言われています。その由来は「細く長いそばを食べることで延命や長寿を願う」といったものや「家族の縁が長く続く」などさまざまです。
5位以下では6位の「土用の丑の日のうなぎ」(26.7%)や8位の「お彼岸のおはぎ」(20.3%)、9位「1月7日の七草がゆ」(20.1%)など、日本の伝統的な食習慣がいずれも2割を超える結果となりました。
また、今回の調査では性年代別の傾向も分かりました。1位の「年越しそば」は幅広い年齢から支持されていますが、3位「クリスマスケーキ」、4位「節分の恵方巻」は女性の割合が高くなっています。
クリスマスケーキと年越しそば、おせち料理はこれからの時期に食べる人が多いでしょう。今回のランキング傾向は今後も続くのか、それとも時代の移り変わりとともに変化していくのか、興味深いですね。
(Hint-Pot編集部)