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かまぼこメーカーの粋な飾り切り 十二支が並ぶ“渾身の作品”に大反響 「販売してほしい」
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迎春の準備が各地で進み、新年の足音が近づいてきました。そんな中、魚肉練り製品などの製造企業「株式会社紀文食品」(本社・東京都中央区、以下紀文)がツイッター上で十二支のかまぼこの飾り切りを紹介。同社が“本気を出して”作ったという渾身の作品に、大きな反響が寄せられています。企画の着想や作り方のコツなどについて、担当者に詳しい話を伺いました。
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若年層におせち料理への関心を持ってもらいたいと企画を考案
木製プレート上に円形で並べられたかわいい十二支。ところどころに見えるピンク色の部分からも分かる通り、これらの材料は「かまぼこ」です。加えて、黒い部分には海苔が、黄色の部分にはスライスチーズが使用され、一つひとつの干支がとてもチャーミングに仕上げられています。あまりのかわいさに食べるのがもったいなく感じてしまいますよね。
紀文が今回の飾り切りを考案したきっかけは、「若年層のおせち離れが進む中、どうにか若い人たちに関心を持っていただきたい」という思いでした。
担当者によると、これまで行ってきたおせちの講習会などで飾り切りを披露する中、特にかわいい動物をモチーフにしたものは人気があったといいます。そこに“有効なコミュニケーションツール”としての可能性を感じていたそう。そして同社では干支の飾り切りを毎年一つずつ紹介し、やがて十二支を揃えることを目標の一つとしていました。
しかし、コロナ禍によって講習会が開催できない事態に。物理的に作り方を紹介できなくなっただけでなく、参加者の声を反映した作品作りも行えない状況になってしまいました。そこで、おせちへの関心を高める当初の目的に加え、十二支の飾り切りを一気に知ってもらおうとSNSの力を活用。紀文の公式ツイッターで飾り切りの写真を投稿しました。
写真が公開されると、3.8万件もの“いいね”を集める大きな反響を呼びました。またリプライ(返信)欄には、「すっごーーい! かわいい」「かまぼこって何にでもなれるんですね」「紀文さん、粋やわー」「かわいくて食べられない問題」「販売してほしい」など、称賛や驚愕のコメントが寄せられています。