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世界の名画がカップ焼きそばの湯切り “優雅な”コラボアイデアに反響 「天才ですか」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

名画が描かれているのは……カップ焼きそばのフタ!?(画像はスクリーンショット)
名画が描かれているのは……カップ焼きそばのフタ!?(画像はスクリーンショット)

 世の中に出ている大ヒット商品。綿密に企画を練り、試行錯誤の結果に生まれたものもあれば、ふとした遊び心から作ってみたら爆発的に売れた……なんて話も耳にしますよね。そんな中で、即席麺と「世界の名画」の“コラボ”アイデアをツイッターで公開した会社が話題になりました。その会社は即席麺を中心に事業展開する日清食品。過去にもさまざまな商品やCMなどでファンに衝撃を与えてきましたが、今回はなぜこんな企画を思いついたのでしょうか。担当者にお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

湯切りのポーズにもこだわり、再生回数は何と100万回超え

 今や日本の国民食と言っていい「カップヌードル」を筆頭に、数多くのヒット商品を世に送り出してきた日清食品。創業者・安藤百福氏と妻の半生は2018年から2019年にかけて放送されたNHK朝の連続テレビ小説「まんぷく」の題材にもなり、多くの感動を呼びました。一方でコミカルなCM制作や独創的な商品開発で、ファンから常に熱い注目を集めています。

 そんな日清食品の主力商品の一つ、「日清焼そばU.F.O.」の公式ツイッターが12月に入ってから1本の動画を公開しました。ツイートには「あの名画で湯を切れる『湯を切る女』を作りました。湯を切る女との共同作業をお楽しみください」とメッセージが添えられています。

 フタに描かれているのは、17世紀オランダ出身の画家ヨハネス・フェルメールの名画「牛乳を注ぐ女」。牛乳が入った容器の注ぎ口をカップ焼きそばの湯切り口に見立て、同じポーズでお湯を流しています。

「#牛乳を注ぐ女」「#湯を切る女」「#RT多ければ商品化」のハッシュタグが付けられた動画が公開されると爆発的な反響を呼び、7.6万件以上の“いいね”が集まりました。リツイートも4.2万、わずか10秒の動画の再生回数は100万回を超えました。

 シュールな光景にファンからは「商品化されたら絶対に買う」と興奮気味のリプライ(返信)が多数寄せられ、「天才ですか」「素晴らしい! アイデアの無駄遣い」「世界の名画コレクションとかやってほしい」といった声も。制作サイドの奇抜なアイデアは大きく称賛されました。

きっかけは「名画を使って優雅に湯切りができたら面白いのでは」

 そこで気になるのは、実際に商品化されるのかということ。「Hint-Pot」編集部は日清食品の担当者にお話を伺いました。

Q. 今回、なぜこうした動画を制作しようと考えたのでしょうか?
「SNS投稿案を検討している時に生まれました。『名画を使って優雅に湯切りができたら面白いのではないか』と考えたのがきっかけです」

Q. 「湯を切る女」が生まれるまでの経緯や撮影時のエピソードを教えてください。
「さまざまな名画を探していく中、『牛乳を注ぐ女』にたどり着きました。そこで『U.F.O.』の“お湯”を“牛乳”に見立てて湯切りをするアイデアが生まれました。ツイッターに投稿した動画では、『U.F.O.』の持ち方が『牛乳を注ぐ女』と同じ持ち方になっています」

Q. お客様からはどんな反応がありましたか?
「SNS上では、『面白い』や『クスッときた』など、ポジティブな反応をいただいております。また、『次に、この名画はいかがですか』『世界の滝で湯切りをしてほしい』など、次の投稿に関するご提案も多数いただきました」

 そして一番気になる「商品化」についてですが、「現在のところ、商品化の予定はございません」とのこと。しかし「今後の反響によっては検討していきたいと思います」と含みも持たせた回答をいただきました。これまでも“斜め上”からの発想から生まれたCMや商品でファンの心を掴んでいた日清食品だけに、今後の展開に期待したいですね。

(Hint-Pot編集部)