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どうぶつ

1匹+5匹の愛猫たちに囲まれて 2つの家を行き来する飼い主さんの温かい思い

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

最初にお迎えされた先住ねこのパルくん【写真提供:ねんねこω(@nenneko299)さん】
最初にお迎えされた先住ねこのパルくん【写真提供:ねんねこω(@nenneko299)さん】

 保護ねこのお迎えにはきっと、運命ともいえるドラマがそれぞれの家庭にあるでしょう。それが多頭飼いとなればなおさら。読者の皆さんからツイッターでお気に入りのねこアカウントを教えていただく「おすすめねこちゃんを推薦しよう」企画では今回、元保護ねこ6匹と暮らすねんねこω(@nenneko299)さんをご紹介します。にぎやかな生活に至った経緯やその暮らしぶりなどについてお話を伺いました。

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別々の家で暮らす先住ねこと昨年保護された5匹

 愛猫6匹と幸せな毎日を送るねんねこさんが最初にお迎えしたのは、茶白の「パル」くん。おっちょこちょいで、「ベタベタされたくないのにかまわれないのも嫌」だというわがままちゃんな一面もある15歳の男の子です。実は6歳まで、別の飼い主さん宅で暮らしていました。

 パルくんがねんねこさん宅にやってくるきっかけとなったのは、その飼い主さんが暮らしていたマンションで起きたペットトラブル。パルくんは飼い主さん宅で一緒に暮らせなくなり、車の中での生活を余儀なくされたといいます。それを不憫に思った飼い主さんは里親へ出すことに。その募集情報を偶然目にしたねんねこさんが飼い主さんへコンタクトを取り、すぐにお迎えを決めました。

 お迎えを決めた背景には、当時ねんねこさんが愛猫を亡くしたばかりだったということも。里親の募集情報で目にしたパルくんの姿は、亡くなった愛猫にそっくりだったといいます。

 そうして始まったパルくんとの生活は昨年11月、急展開を迎えます。ある時、ねんねこさん宅の前にある休耕地となった畑で野良ねこが産んだ赤ちゃんを発見。「保護せずにいられない」と思ったねんねこさんは、3日かけて赤ちゃんねこと母ねこを全匹保護しました。

 ただ、ここで大きな問題がありました。ねんねこさんはパルくんのねこ嫌いの性格を知っていたため、一緒には暮らせない事態に。そこでねんねこさんは祖母を説得。祖母の家の空き部屋を借り、何とかねこたちの住処を確保しました。

(左から時計回りに)ママちゃん、ピカチュウちゃん、クロちゃん、オレくん【写真提供:ねんねこω(@nenneko299)さん】
(左から時計回りに)ママちゃん、ピカチュウちゃん、クロちゃん、オレくん【写真提供:ねんねこω(@nenneko299)さん】

 黒ねこの「ママ」ちゃんとその子どもであるハチワレの「オレ」くんとサバトラの「ピカチュウ」ちゃん、そしてもう1匹の黒ねこ「クロ」ちゃんとサビ柄の「イチ」ちゃんは、その空き部屋で仲良く暮らしています。

ママちゃんたちと一緒に保護されたイチちゃん【写真提供:ねんねこω(@nenneko299)さん】
ママちゃんたちと一緒に保護されたイチちゃん【写真提供:ねんねこω(@nenneko299)さん】

 先住ねこであるパルくんと新たに仲間入りした5匹が一緒に生活することはまだ実現しておらず、今も別々の家で暮らしているそうです。それでもねんねこさんはパルくんだけでなく、5匹にも1日3回のごはんのお世話に加え、夜は2時間ほどおもちゃを使って遊ぶなど、ありったけの愛情を注いでいます。

 住処を分けて暮らさなくてはならない、少し変わった形での多頭飼い生活。それでもねんねこさんが6匹に注ぐ愛は等しく、変わることがありません。

(Hint-Pot編集部)