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昨年の英国王室 公務回数が増加した唯一のメンバーは? キャサリン妃にも高評価

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ウイリアム王子とキャサリン妃【写真:AP】
ウイリアム王子とキャサリン妃【写真:AP】

 さまざまな困難に直面しながらも、多数の公務をこなして英国民に明るい話題を提供した2021年の王室ファミリー。中でも、ウイリアム王子とキャサリン妃は新型コロナウイルスの影響を受けながらも積極的に活動しており、それは数字の面でも顕著に表れているようだ。2022年以降も“未来の国王夫妻”の活躍ぶりに期待が膨らんでいる。

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2021年王室の公務は2065回 コロナ禍以前との比較では4割以上も減少

 2021年は王室にとって激動の一年だった。4月にフィリップ殿下が99歳で逝去。長年連れ添った最愛の夫を失ったエリザベス女王も10月下旬に予備検査で一晩入院し、11月に入ってからは腰の不調で重要公務を取りやめるなど、体調不良に悩まされた。

 これに加え、2020年から続く新型コロナウイルスの影響で王室メンバーによる公務も激減した。収束の兆しを見せたと思われた矢先、昨年秋には新型コロナウイルスの変異株・オミクロン株が流行。女王が楽しみにしていた、王室メンバーとプライベートで過ごすクリスマスも中止となり、社会情勢も不透明なものとなった。

 そんな中、英大衆紙「デイリー・ミラー」はカナダの英国王室専門家パトリシア・トレブル氏が算出した、2021年の王室メンバーによる公務回数を掲載。全公務回数は2065回で、2020年から35%増加したと報じた。2019年(コロナ禍以前)との比較では59.5%にすぎないが、個別の数字を見ると興味深い結果が浮き彫りになってくる。

 最も公務回数が多かったのは、227回のウイリアム王子。2019年より増加した唯一の王室メンバーだという。また、115回のキャサリン妃は昨年からわずかに1回減っただけ。減少数という点では2019年と比較すると王室で最も少なく、妃がこの一年で注目度が高いプロジェクトなどに参加してステップアップを果たしたことが評価されている。

 この数字についてトレブル氏は「彼らの全体的な関与のレベルはそれほど変わっていないが、他の上級王族が(新型コロナウイルスの)パンデミックの間に公務を大きく減らしたことを見ると、注目すべき事実だ」と見ている。

 確かに、体調不良にも悩まされたエリザベス女王の2021年の公務回数は182件。2020年の127件よりは増加したが、2019年の291件からは大きく減った。2021年の公務数が381回でトップだったアン王女にしても、486回もあった2019年からは22%減少。本来なら最も多くの公務をこなすはずのチャールズ皇太子も371回にとどまった。これはパンデミック前と比較して、3分の2ほどだったという。

 トレブル氏はこうした数字の推移について「過去2年間のパンデミックによる激動が、2021年とパンデミック前の年との直接的な比較を不可能にしていることは明らか」と前置きしながらも「王室の公務の減少は(各地の)訪問を手配することが難しくなったため」と分析。その上で「高齢の王族は今後、請け負う公務がさらに減少すると考えられるため、パンデミックの影響で公務が減少した現在の傾向は、この先も続く可能性が高いと推測できる」としている。

(Hint-Pot編集部)