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今が旬のブリ 背側と腹側で適した料理が違う? DHAとEPAなど豊富な栄養素も
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教えてくれた人:和漢 歩実
これから脂がのってきておいしくなるブリ。現在は養殖の技術が進み、夏にもおいしいものが流通していますが、本来は冬が旬の魚です。この時期の天然ブリ「寒ブリ」は、水揚げや競りの様子が風物詩としてニュースにもなりますよね。ブリは漢字で書くと、魚へんに「師」で「鰤」。旬である12月の「師走」が由来しているという説もあるそうです。そんなブリについて、栄養士の和漢歩実さんに話を伺いました。
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ブリは出世魚 大きさによって変わる呼び名
ブリは成長とともに呼び名が変わる「出世魚」です。そのため、正月のおせち料理や端午の節句などの祝い膳に使い、出世の願いを込める地域もあるそうです。また、呼び名の変化は成長したサイズによりますが、大きく分けて関東と関西で異なります。
○主に関東(大きさは目安)
モジャコ(稚魚)→ワカシ(20センチ前後)→イナダ(40センチ前後)→ワラサ(60センチ前後)→ブリ(100センチ以上)
○主に関西(大きさは目安)
モジャコ(稚魚)→ツバス(20センチ前後)→ハマチ(40センチ前後)→メジロ(60センチ前後)→ブリ(100センチ以上)
※参考:「オールガイド食品成分表」(実教出版)
※養殖ものを総称して「ハマチ」と呼ぶこともある
店頭で売られている切り身 皮の色の違いは部位の違い
スーパーマーケットで見かけるブリの皮付き切り身。皮の色が白っぽいものと黒っぽいものを見かけることがあります。これは部位の違いによるもので、白い方が腹側、黒っぽい方が背側です。
○腹側:白い方。一般的には脂がのっていると言われている
○背側:黒っぽい方。腹に比べると脂が少ないため旨味を味わえる
どちらがおいしいかは好みで分かれるでしょう。煮付けや照り焼きにすると、脂ののりが良い腹側はふっくらとこってりとした味わいに、背側は身がしっかりとさっぱりとした味わいに仕上がります。刺身でも腹側は口の中でとろけるような食感ですが、背側は身が締まっていて弾力のある食感が特徴です。
また、養殖のものは天然ものと比べて脂が多く、身の色は白っぽいものが多いです。パッケージの表示で確認してみるのも良いでしょう。