正月の凧揚げ。都会ではなかなか見られなくなった風景ですが、さまざまな色やデザインの凧が空に浮かぶ様子を覚えている人も多いでしょう。しかし今回話題になった超立体的な創作凧の動画、少し驚いてしまうかも？　優雅に空中を舞う帆船はまさに飛空艇。ツイッターに動画を投稿した作者の横浜ショーン（@YokohamaSean）さんに、詳しい話を伺いました。

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投稿者さんのお父様が15年前に作成　大会ではデザインが評価されて見事入賞

電線も高い木々もない広場、その上空に悠然と浮かぶ帆船のような凧。動画を見ると、投稿者さんの凧は異彩を放っています。まるで、ディズニー作品の「ピーターパン」に登場する空飛ぶ船のよう。この凧、一体どんな経緯で作られたのでしょうか。

動画を投稿したツイートに「父親が作った凧。ちゃんと飛ぶ」とあるように、製作者は投稿者さんのお父様。以前、内装などを手掛ける職人だったため、このように芸術的な凧を作るための細かい技術を持ち合わせていました。

この凧は15年くらい前、地元の凧揚げ大会のために10日間かけて製作したという自慢の作品です。当時、20歳を超えていた投稿者さんたち3兄弟はまるで興味がなかったため、お父様一人での出場だったそう。当時はデザインが評価されて見事入賞しましたが、その後は日の目を見ることなく、最近まで実家に保管されていました。

今回、投稿者さんたちは、帰省したタイミングでこの凧を見つけて飛ばしたそう。動画では風を受けた凧がゆらゆらと宙を舞っている様子がうかがえますが、投稿者さんは改めてお父様の製作技術の高さと操縦術に驚いたと言います。

「凧は完全に左右対称でないと飛ばないのですが、映像でも確認できるように、凧の足に相当する黒い紐のおかげでバランスが取れています。それでも、この凧は重量があるので長く飛ばすのは難しいです」

結局、この日飛ばせたのは5分程度でしたが、動画は5.6万件の“いいね”を集め、大きな反響を呼びました。「超かっこいい」「まさに飛空艇」「夢があって素敵」「ロマンがある」といったリプライ（返信）が殺到。中には「ぜひキットで！　設計図でも良いです！」と製作方法の公開を求める声もありました。

普段はこのアカウントから不動産や株などによる資産形成を発信しているという投稿者さん。今回は思わぬ反響に驚いているそうですが、多くの称賛コメントを見て「父も喜ぶと思います」と改めてお父様への尊敬の念を持ったようです。

（Hint-Pot編集部）