夫の提案後に始めたのは“夫婦の交換ノート”

　たまごひめさんに後日談など、詳しい話を伺いました。

Q. 今回のエピソードを描こうと思った理由を教えてください。
「夫婦間に限らず、友人や取引先の人など人間関係のトラブルってだいたい同じようなことが原因で生まれているのではと、描いてから思いました。私は夫から『敵ではない』という意思表示に救われたところがあったので、皆さんにもシェアしたいなと思ったんです」

Q. 提案を受けた時の率直な気持ちを教えてください。
「受けたしつけの性質上は仕方がないのかもしれませんが……。私が育った家庭では『自分（親）が正しい、お前が悪い』と責められる場合が多かったので、『自分（夫）もあなたも正しくない』と言われたのには驚きました。私の家族は、頭に血が上ると『自分が正しいこと』を証明する戦いのようなものを繰り広げがちなので」

Q. この出来事の後、夫婦関係など変化したことがあれば教えてください。
「不満があったら、ノートに書くことになりました。突発的に『ココは○○してほしくない!!』と口で怒るとケンカになるので、落ちついてから書いて伝える、交換ノートの方式です。ただ、不満ばかり書くと“文句ノート”みたいになってしまうので、相手にしてもらってうれしかったことや気付いたことも、毎日添えるようにしています」

Q. 他にも夫に対して、見習いたいと思うことはありますか？
「普段から『普通の人』や『周りの人』と言った言葉で、私や自分自身と“周り”を絶対に比べることはありません。そんなところが、彼は強くて優しいなあと思います」

Q. 心に残った読者の感想を教えてください。
「画像を保存して『パートナーとケンカした時に見せ合うことにした』という方がいたり、育児で配偶者さんとギスギスしている女性から『口論ではなく話し合いをしてみようと思うきっかけになった』と言っていただけてうれしかったです」

　たまごひめさんの作品は、単行本「私、乙葉。アラサー婚活女。」（オーバーラップ刊）やツイッターなどで楽しむことができます。

（Hint-Pot編集部）