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無駄な支出を今すぐ減らすには? 税理士・板倉京が教える“貯蓄を増やす”コツ

公開日:  /  更新日:

著者:板倉 京

無駄な買い物をなくそう

2社の代表を務め、多数の著書も手がける税理士の板倉京さん【写真提供:板倉京】
2社の代表を務め、多数の著書も手がける税理士の板倉京さん【写真提供:板倉京】

 日々のお金の動きに興味を持ちつつ、無駄な買い物をしない方法も身につけたいところです。そのためには、本当に必要なものだけを買うこと。「そんなこと当たり前」と思うかもしれませんが、買ったきりで一度も使わなかったものや着ていない洋服、食べずに捨ててしまった食材など、誰でも一つや二つは無駄な買い物をした経験があると思います。

 買ったものを使わずに捨てたり、放置したりしているということは、お金をゴミ箱に捨てているようなものです。「欲しいもの」と「必要なもの」は、実は違います。必要なものだけ買えば、無駄なものは買わないはず。無駄なものを買わないためのルールを作って、大切なお金を守りましょう。

○ネットショッピングはカートに入れたら1日放置
 ついつい衝動買いしてしまうネットショッピング。「この商品を買った人は、こんな商品も買っています」という言葉に誘導されて、必要ないものをついつい買ってしまう人は少なくないと思います。そんな無駄な買い物をしないために、カートに入れたらすぐ購入せず1日放置してみてください。翌日になって「これって実は買わなくてもいいかも」と思うものもあるはず。「必要なものだけ買う!」と冷静に判断するために、おすすめの方法です。

○買い物の前に自宅の在庫をチェック
「玉ネギを買ったら家にまだたくさんあった」「買った洋服や靴とよく似たものを持っていた」などという失敗は、誰でも経験しているはず。食べ物を買う時はもちろん、日用品や洋服など何かしら買い物に行く前には、必ず家に何があるかを把握してから行きましょう。これだけで無駄な買い物を防げます。

○美容費の予算を作る
 化粧品、美容院、エステ、ネイル、ジム、サプリなどなど、美容や健康にかかるお金はバカになりません。飽くなき美容心を満たすことにゴールはありませんが、使いたいだけ使っていると大変なことに! 美容費は予算を決めて、その範囲で収めるようにしましょう。「月に3万円まで」と決めたら、その範囲に収まるようにコストを下げたり、頻度を調整したりするなど、知恵を絞ってみてください。きっとクリアできるはずです。

毎月の自動積み立て預金で使う前に貯蓄

「お金が余ったら貯金しよう」と思ってもあるとついつい使ってしまう人や、「あれこれお金のことを考えて節約するのは面倒くさい」という人に、特に効果的なのが「毎月定額を給与から積み立てる」という方法です。

「毎月3万円積み立てる!」と金額を決めたら、給与口座から自動で積み立てられる「自動積立預金」を利用してみましょう。いろいろな金融機関が扱っています。金額は無理のない範囲から始めて、余裕があれば増やしていきましょう。知らないうちにお金が増える状況は、なかなか楽しいものです。

 今回ご紹介した方法をまずは試してみてください。きっとお金への関心が高まって、支出が減り、お金が貯まることが楽しいと思えるようになるはずです!

(板倉 京)

板倉 京(いたくら・みやこ)

1966年10月19日、東京都生まれ。神奈川県内で育ち、成城大学文芸学部マスコミュニケーション学科卒。保険会社勤務後に結婚。29歳で税理士資格試験の受験を決意し、32歳で合格する。36歳での長男出産を経て、38歳で独立。主な得意分野は、相続、税金、不動産、保険。テレビでは「あさイチ」「首都圏ネットワーク」(ともにNHK)、「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)、ラジオでは「生島ヒロシのおはよう一直線」(TBSラジオ)などに出演して解説。主な著書は「夫に読ませたくない相続の教科書」(文春新書)、「相続はつらいよ」(光文社知恵の森文庫)、「女性が税理士になって成功する法」(アニモ出版)、「知らないと大損する! 定年前後のお金の正解」(ダイヤモンド社)など多数。