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老後資金蓄えるには「敵を知ること」 税理士・板倉京が教える計算方法とは

公開日:  /  更新日:

著者:板倉 京

幸せな老後のためにはいくら必要?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
幸せな老後のためにはいくら必要?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 今はまだ若いと思っていても、そのうち絶対に訪れるのが「老後」。健康状態や生活レベルなど不安はさまざまありますが、その大元にはお金が関係しています。そこで「Hint-Pot」は、税理士の板倉京さんによる連載をスタート。板倉さんは29歳の時、夫の赴任先で「暇すぎて絶望した」ことから一念発起し、3年かけて税理士資格試験に合格しました。現在は2社の代表を務め、テレビやラジオ出演、著書も多数。豊富な実務経験を基に、多くの人が抱えるお金の不安や疑問を解消する術を教えていただきます。第1回は「老後に必要なお金の計算方法」です。

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毎日忙しく生活も充実しているけれどふとした時に不安が

 先日、久しぶりに会った42歳の女友達Aさんと老後の話になりました。彼女は大手企業に勤めるキャリア女性。「今は毎日忙しく働いて生活も充実しているけれど、ふとした時に老後はちゃんと生活できるのかなって不安になる」と言い出したのです。

「Aちゃんの会社って、お給料悪くないんでしょ? それだけ稼いでいたら、貯金とかできているんじゃないの」と聞いてみると、「私、貯金ほとんどないんですよ」と驚きの返事が!

「仕事柄、お客様に会うことが多いので、洋服や靴なんかも買わなきゃいけない。お肌の老化も気になるから、化粧品やエステにもお金がかかるんですよ。趣味の旅行にも行きたいし、仕事が忙しいから食事は外食が多くて……こんな生活していたら、お金なんて貯まらないんです。働いている間はお給料が入ってくるから生活に困ることはないと思うんですけど、仕事を辞めた後、老後の自分がどうなるのか不安になっちゃう」

 彼女のように、40代や30代の方々は日々の生活に追われる忙しい世代ですよね。だからこそ、お金について考えたことがあまりなく、「これで大丈夫なのだろうか?」と漠然とした不安を抱いている方々は多いと思います。

 ならば、今のうちから不安を解消していきましょう! この連載では、お金の不安や疑問を解消しつつ、どうやってお金と付き合っていけばいいのかをお伝えしていければと思います。