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どうぶつ

元野良ねこが飼い主の足先に乗る理由 その深い愛情に8.6万人感動 「ちょっと泣いた」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ちゃちゃおくんを「うちの子に!」 きっかけになった悲しい出来事

 元野良ねこだった経験から、さり気ない優しさを今も忘れないちゃちゃおくん。お迎えした経緯は、別の野良ねこがいきなり連れてきたことだったそう。

「親子ねこだなー、と離れて見ていた状況から一転、母ねこが育児放棄。どうしようか迷った末にいろいろあり、保護しました。外にいる間はまったく触ったことがありませんでしたし、慣れないこと覚悟で迎えたねこでしたがまさかこんなに懐くとは思っていませんでした」

育児放棄された後、おすよさんが作った仮の寝床に。警戒が見える表情はまさに野良ねこ【写真提供:おすよ(@osuyolupin3)さん】
育児放棄された後、おすよさんが作った仮の寝床に。警戒が見える表情はまさに野良ねこ【写真提供:おすよ(@osuyolupin3)さん】

 お迎えまでの詳細なストーリーは、ツイートでも明かされています。保護を迷いながらも家の脇でキャットフードを与え、微妙に警戒されたまましばらく過ぎたある日のこと。車で走っていたおすよさんは、交通事故に遭ってしまったねこを目撃します。

 茶トラだったことからちゃちゃおくんかと動揺しましたが、別のねこでした。おすよさんは娘さんと協力して救助を試みるも、残念ながらねこはその場で息を引き取ったそう。その後、周辺の聞き込みや保健所へ連絡もしましたが、飼い主さんは見つからず。おすよさんは亡骸を引き取り名前を付けて、自身の飼いねことして弔うことにしました。

 家に帰ると、ちゃちゃおくんは軒下の寝床でスヤスヤ。眠そうに「どうしたの?」と言わんばかりの顔をします。そこで「ちゃちゃおを絶対こんな事故に遭わせない、うちの子に!」と強く決心したおすよさんは捕獲作戦を開始。1週間後に成功しました。

ちゃちゃおくんのお迎えで一番苦労したのは先住ねこのおいちちゃん?

 一方で気になるのは、先住ねこのおいちちゃん。おすよさんによると、性格は「繊細で気まぐれ、甘えたと思ったら急にねこパンチが飛ぶこともある、ねこらしい性格」です。「ねこを飼いたい」と思っていた時に知人を介して譲っていただいたことが、お迎えのきっかけでした。

先住ねこのおいちちゃん。「撫でて」とおねだりする気持ちを体全体で表現【写真提供:おすよ(@osuyolupin3)さん】
先住ねこのおいちちゃん。「撫でて」とおねだりする気持ちを体全体で表現【写真提供:おすよ(@osuyolupin3)さん】

「トイレのしつけなど、飼いねことして整った状態でうちに来たので、まったく手がかからないおとなしい子でした。そのため余計に、野良のちゃちゃおを迎えていいのか心配していたのはありますね。ちゃちゃおを迎えた当初は、ストレスで毛が抜けたりとおいちが一番苦労したかもしれません」

 お迎えされた当初のちゃちゃおくんは、おいちちゃんのごはんをよく“横取り”していたそう。今もごはんの時はキャットフードを並べて置きません。

「食べられる時に食べておく、そんな生活だったのかな……と感じたりします。また、気になるものをくわえて横走りしつつ、こちらを見ながら逃げる姿はまさに野良ねこ。保護した時、庭の隅から見知らぬスポンジが3つも4つも出てきました。どれも見覚えがなくて、どこからか横走りで拝借してきたと思うと申し訳ないな、と思った次第です……」

 ちなみに、おいちちゃんは一番居心地のいい場所を見つけて座るのが得意。「氷のような足には座りません」とのことです。

「でも、落ち込んでいたりする人間にすぐ気付いて寄り添ったりする敏感な感覚は、おいちの方が強いですね。どちらも人間の膝に乗るのが大好きで人懐っこいのは共通です。2匹は今も仲が良いとはいえませんが、追いかけっこにレスリングと遊び相手にはなっているようで、『2匹飼って良かったなー』と思っています」

 生まれ育ちが異なる2匹、それを見守るのは飼い主さんの大きな愛です。その証拠に、どちらもそれぞれの表現で愛情を返してくれているよう。これからまた月日を重ねていけば、常にお互いを思い合う“家族”の絆はさらに深まっていくことでしょう。

(Hint-Pot編集部)