美しい春はもうすぐ。桜の季節が待ち遠しいという人も多いのではないでしょうか。実は桜にはさまざまな品種があり、2月に咲く河津桜はすでに満開を迎えています。約1か月も咲いていることから、カメラを趣味とする人たちからも人気があるそう。そんな河津桜を撮影した一枚の写真が注目を集めています。ひと足早い春の景色に写り込んだ、ほっこりする“違和感”にあなたは気が付きますか？　撮影者のベラス@JK（@velous_93）さんに撮影時のことをお聞きしました。

　◇　◇　◇

桜・黄色の電車・ピースが揃ったミラクルな一枚

　ふと買ったカメラにドハマりしているというべラス@JKさん。間部拓巳さんという名前で、インスタグラム（takumi_mb）やツイッター（@takumi_mb）にも、趣味で撮影した写真を投稿しています。風景写真を撮るのが大好きなため、関東地方は少し汗ばむほどの陽気だった2月21日にも撮影のプチ旅行に出かけました。

　京急久里浜線の線路沿いを通ると、早咲きの河津桜は満開。「桜と電車いいじゃん！」とカメラを向けることにしました。春の陽光に包まれ、輝かしいばかりに咲き誇るピンク色の桜に、鮮やかな黄色の電車がとても映えています。情緒あふれる最高の一枚を撮影できましたが、後からよく見直してみると何やら違和感が……。

　その違和感の正体は、電車の中にありました。写真をズームしてよくよく見てみると、何と車掌さんがピースをしているのです。

「本当にラッキーな写真を撮ることができて良かったなと思いました」とべラス@JKさん。お茶目な車掌さんが時々ニュースになりますが、実際に自分が撮影する側になるとは思っていなかったそうで、感動もひとしおの様子。

　写真は大きな話題となり、25.7万件もの“いいね”や、「こんなにきれいな桜と幸せの黄色い電車にピースまで加わるなんて、今年一年きっといいことありますね」「うはぁ。良いね。春春春」など、たくさんのコメントが寄せられています。また、「京急の車掌さんは本当に優しいです！」「京急最高です」など、鉄道会社に対する称賛の声も。

　ちなみにこの写真の奇跡はもう1つあります。この黄色の車両は「京急イエローハッピートレイン」と呼ばれる、なかなかレアな車両なのだそう。ミラクルが詰まった写真は、たくさんの人たちの心をポカポカと幸せな気持ちにしています。

（Hint-Pot編集部）